優秀な学校の学区ということもありますし、良い物件だと思います。
マンションの場合、新・旧耐震、管理状態に加えて、眺望・採光というのも重要なチェックポイ
ントです。「眺望がよくない=ダメ」という話ではなく、現在は目の前に建物はなく視界が抜け
ていたとしても、隣地の建て替えにより、視界が無くなってしまう可能性もあります。
既に眺望が良くないのであれば、当然価格に織り込まれているので、そこを妥協するかどうかと
いう判断をすればよいだけですが、将来の建て替えのリスクの方は、買った時は視界が悪くない
ときの価格で、自分が売る時には視界が悪い状況での価格ということになってしまいますから、
資産を毀損してしまうことになります。
ザックリとした説明ですが、敷地が大きいほど、建物も大きいものが造り易いということと(
必ずしも高い建物ということではなく)、幅の広い道路に接していると、背の高い建物を建てや
すいのが都市計画法・建築基準法です。
本マンションは、不忍(しのばず)通りに接している為、この高さのマンションになっています。
このマンションの裏側をみてみると、背の高い建物群が広がっていると思いますが、これは上記
のような法律上の制限がかかっているからこのようになっています。これを踏まえて、本物件の
バルコニー側には広い道路がありませんから、法律自体が変更にならない限りは、本物件が所在
する7階までの高さの建物はできることはなく、安心していられるでしょう。
一方、本物件北側の建物二件の地上げができたとすると、駐車場と併せると、そこそこの広さに
なり、かつ不忍通りに接していますので、7階まで到達する建物がたつかもしれません。今ある
隣地の建物がボロボロだった場合には、“そろそろ建替え”とか“高齢者が住んでいるだろうから
相続で売りに出て”というような可能性が高まりますが、二件の内ひとつは結構しっかりした鉄
筋コンクリート造なので、地上げも一筋縄ではないかもしれません。
また、駐車場と一体と書きましたが、この二つ建物がある土地の所有者と、駐車場の所有者が一
緒とも限りません。地上げは、地権者(土地の所有者)が多ければ多いほどやりづらくなります。
その他、修繕積立金がやや安めの設定なので、これまでの修繕や将来の修繕計画等に無理がない
か等は、少し注意を払ってチェックした方がよいかと思います。