不動産取引ガイド

シロアリは何故発生する?

戸建ての場合、住み続けるとメンテナンスを定期的に行っておかないとどんどん劣化してしまいます。
外壁や屋根ももちろんですが、床下などもチェックしておかないとシロアリが発生している場合もあるので、お気を付けください。
今回はシロアリの発生原因などについてお話したいと思います。

シロアリが発生する原因は主に、床下の湿気、木材の腐食、日陰の3つがあります。柔らかい木材と水分、風通しが悪く日光に当たらない空間を好むということです。シロアリに冬眠はなく年中活動をしていますが、春から梅雨にかけ気温の上昇とともに、地中から出て活動を始めます。 エサである木材と水分を求めて、人間の住宅や木の中へと移動しているのです。

シロアリはもちろん、大概の虫は湿った場所を好む傾向があり、その中でもシロアリは乾燥に弱く湿気を好み、光や風を嫌います。建物の中でも特に湿気が多いのが床下で、シロアリは地面から床下を通って、建物の中に入ってくるのです。 湿気が溜まると体にも悪影響を及ぼすように、建物にも悪影響を与えます。基礎工事の高さが低かったり、床下の換気口付近にエアコンの室外機の障害物があったりすることが多く、床下は湿気が溜まりやすいと言われているのです。 湿気が溜まりやすいお風呂場も注意が必要です。特にタイル風呂は、床が土間になっているため水分が溜まりやすく、他の箇所より湿度が高くなってしまいます。お風呂から出たら、必ず換気扇をつけるか窓を開けて換気を心がけましょう。 同様の理由で、玄関タイルを水洗いしている場合も要注意。水洗いされたタイルの下は、シロアリにとって住みやすい環境になってしまっています。

シロアリが好む要素の1つが木材です。木材は、元々カビなどの菌では分解のできない丈夫な成分でできていますが、木材腐朽菌という菌が木の成分を分解し、栄養に変えてしまいます。菌が木材を分解させ、シロアリをおびき寄せてしまうのです。シロアリは木材でもとくにやわらかい箇所を好むので、木材が腐食しているところに発生しやすくなります。
雨漏りや水漏れで濡れてしまった箇所は、要注意です。雨漏りは屋根や天井、外壁などあらゆる箇所に発生するので、定期的なメンテナンスを行いましょう。

室内も勿論ですが、外壁や屋根、木材そのものが駄目になってしまった場合、その後のリフォームにもかなりお金がかかってしまう事になります。
将来売却などを検討する事があるようでしたら、建物のメンテナンスは必要ですので、シロアリが発生しないよう定期的に薬剤散布も行う事をおすすめします。

住宅購入は不安でいっぱい前のページ

不動産売却の前に知っておくべき諸費用について次のページ

ピックアップ記事

  1. 危険な場所は 地形図で見分ける
  2. 住宅購入と 生涯の資金計画
  3. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  4. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  5. 立地適正化計画をご存知ですか?

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    座りすぎリスクで死亡率上がる?!

    職場の健康増進という観点から、1日のうち座っている時間(座位時間)が長…

  2. 不動産取引ガイド

    敷地が細分化されたマンションのデメリット

    普段気にすることのないマンションの登記簿ですが、実は気を付けておかない…

  3. 不動産取引ガイド

    不動産の4つの価格 その4 「実勢価格」

    前回は、不動産の4つの価格のうち、「路線価」についてお話ししました。…

  4. 不動産取引ガイド

    4号特例縮小よる影響

    建築基準法改正による4号特例縮小によって、新2号建築物となる2階建て以…

  5. お金・ローン・税金

    2018年には「マンション節税」は防止される?!相続税の評価額に規制が・・・?!

    総務省と国税庁は2018年にも、価格の割に相続税が安くて済む高層マンシ…

  6. 不動産取引ガイド

    売買契約直後の台風被害

    昨年の台風は、もの凄い風でした。四谷の街路樹が折れてしまったと…

  1. 不動産取引ガイド

    オンラインセミナーへご参加ください
  2. 不動産取引ガイド

    4号特例縮小よる影響
  3. 不動産取引ガイド

    家の中に危険がいっぱい! (高齢者編)
  4. 不動産取引ガイド

    新築住宅の省エネ性能
  5. 不動産取引ガイド

    外壁の色と室内温度は関係
PAGE TOP