不動産取引ガイド

「ニュータウンの将来やばい説」その街は生き残るのか?

最近こんな話題ばっかり拾っているような気がします。それだけ問題が顕在化しているということでしょうか。これから家を買う方にとっては大切なニュースなので、ぜひ参考にしてください。

※参考
「夢のニュータウン」は新たな夢を見るか

記事は各地に点在するニュータウンが今後危ういのではないか?というものです。

そもそもニュータウンとは何でしょうか?ウィキペディアによるとニュータウンの定義は下記になるようです。

※参考

wikipedia 日本のニュータウン

日本におけるニュータウンの定義について、国土交通省は「1955年度(昭和30年度)以降に着手された事業」「計画戸数1,000戸以上又は計画人口3,000人以上の増加を計画した事業で、地区面積16ha以上のもの」「郊外での開発事業(事業開始時に人口集中地区(DID)外であった事業)」の条件を満たす住宅地として開発された地域をニュータウンと定義している

高度成長期、人口増加に伴う住宅不足を解消するために、郊外に新設された住宅団地。ベッドタウンとも呼ばれます。

しかし、これからの人口減・家余り時代では、人々はより都市中心部に住居を求め、あえて郊外の住宅団地を選択する能動的な理由がありません。(いわゆる田舎暮らしは別テーマとします)

初めの記事にもありますが、多くの住宅団地は最寄駅からバス便であることが多いです。坂のある街なんかだとバスの存在は死活問題だったりします。

しかし、同じ時期に供給された家が集まる住宅団地に家を持つ人も、同じようなタイミングで高齢化が進んでおり、住宅団地の空き家問題が顕在化しています。(長期にわたって供給された住宅団地もあるので、ニュータウン=空き家ではありません)

人が減り、高齢化が進んだ街からやがてバスも撤退してしまいます。こうして陸の孤島が各地に生まれるのではないかというのが「ニュータウンの将来やばい説」です。

車があるから大丈夫、ではなく、車がなくても困らない街選びが大切です。ニュータウン問題は先人による負の遺産です。行政としては解決しなければならない重要な課題ですが、これから家を買う消費者がその問題にあえて巻き込まれる必要はありません。

これまで以上に家選びではなく、土地選びが重要となる時代です。上物の善し悪しに惑わされずに、将来に渡って人が集まる街を冷静に選択したいと思います。

リニュアル仲介の稲瀬でした。

***************************************************

■不動産の資産価値を即座に判断

セルフインスペクションアプリ「SelFin」

https://self-in.com/
(ご利用は無料です)

**************************************************

マンションの修繕積立金、75%が足りず 高齢化により増額が難しい?!前のページ

実質定年から逆算する ローンの安全な借入れ時期次のページ

ピックアップ記事

  1. 住宅購入は不安でいっぱい
  2. 危険な場所は 地形図で見分ける
  3. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  4. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  5. 土地価格の相場を知る方法

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    老朽化マンション問題

    日本初といわれている分譲マンションが建設されたのが1953年で、今から…

  2. 不動産取引ガイド

    住宅購入時に、「住み替え」という選択肢を残しておく!

    昔は、住宅を購入すると一生そこに住むという意識が強くありました。「…

  3. 不動産取引ガイド

    定期借地権マンションの真実:魅力的な価格の裏に潜む資産価値の課題

    不動産市場を探索していると、時折「この立地でこの価格?」と二度見してし…

  4. 不動産取引ガイド

    その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?

    住宅購入=新築が当たり前だった時代とは違い、今住宅購入をご検討の方は、…

  5. 不動産取引ガイド

    不動産購入の流れとスケジュール感:初めてでも安心して進められる完全ガイド

    こんにちは!不動産エージェントの中田です。住宅購入を考え始めた皆さ…

  6. お金・ローン・税金

    既存住宅売買瑕疵(かし)保険と住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)

    これまで、本サイト「戸建てリノベINFO」では、中古住宅を購入した際の…

  1. 不動産取引ガイド

    フラット適合証明書の残念な事例
  2. 不動産取引ガイド

    建蔽率(けんぺいりつ)と容積率の目的
  3. 不動産取引ガイド

    便利ツールを活用した効率の良い物件探し
  4. 不動産取引ガイド

    限られた予算でも理想の住まいを! 妥協せず購入するポイントと戦略
  5. 不動産取引ガイド

    商店街のある街
PAGE TOP