不動産取引ガイド

建蔽率(けんぺいりつ)と容積率の目的

建ぺい率容積率があるのは何のためでしょう。

間取りや構造以前に、家を建てる時に重要になってくる要素として、建ぺい率容積率というものがあります。

建ぺい率とは、正しくは建蔽率と書きます。

土地面積に対する建築物が占める割合のことを指します。

この規定は敷地内に一定割合以上の空地を確保することで日照や通風など環境を衛生に保ち、防火や避難などの安全性を備えることを目的したものです。

容積率とは、敷地面積に対する建築物の延べ床面積の割合を指します。

行政庁の都市計画で用途地域ごとに容積率の制限割合が定められています。

容積率を設定する目的のひとつは、地域個別の環境を維持することです。
建築物の日照や通風などの条件として建築基準法では前面道路幅員が関係してきます。

購入した敷地が異なる用途地域にわたる場合もあります。この場合は計算式が複雑になります。

建蔽率と容積率を甘く見てはいけません。

住宅購入の時に古家付き土地を購入したのちに古家をこわして建て直しを考えている場合では、以前と同じ面積の建物が建てられるとは限りません。現在の建築基準法の建蔽率容積率が適用される為、もしかしたら思うプランの家は建てられないかも知れません。

目には見えない敷地には規制などありますので専門家にお尋ねください。

リニュアル仲介の渡辺でした。

住宅ローン控除を理解しておきましょう。前のページ

不動産値上がり、出遅れている地域は!?次のページ

ピックアップ記事

  1. 土地価格の相場を知る方法
  2. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  3. 立地適正化計画をご存知ですか?
  4. 危険な場所は 地形図で見分ける
  5. 住宅購入は不安でいっぱい

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    燃えない街づくり ~防火地域~

    今回は「建築基準法」に基づく制限、「防火地域」について解説します。…

  2. 不動産取引ガイド

    日本ではじめて鉄筋コンクリートRC造の集合住宅 軍艦島

     今、世界遺産登録で騒がれてる長崎市にある正式名称は端島(軍艦…

  3. 不動産取引ガイド

    “中古戸建の水が出ない”当たり前だと思って見過ごすと、こんなトラブルになる可能性があります。

    水道、ガス、電気など、使えて当たり前の便利な日本。でも、不動産売買によ…

  4. 不動産取引ガイド

    どんな不動産会社を選べばよいのか?

    エージェントの中田です。前回、「なぜ不動産事業者選びを最初にするの…

  5. 不動産取引ガイド

    住宅購入時に地名(合成地名)から考える、過去の歴史とは?!

    全国には無数の地名があり、古くから伝わる地名もあれば、最近になって生ま…

  6. 不動産取引ガイド

    2020 年9月度の不動産相場

    公益財団法人東日本不動産流通機構(通称:東日本レインズ)から、2020…

  1. 不動産取引ガイド

    家電が次世代型に変わると・・・
  2. 不動産取引ガイド

    マンションの共用部分と専用部分の違いについて
  3. 不動産取引ガイド

    購入する物件が決まった後にすること(不動産購入までの流れ2)
  4. 不動産取引ガイド

    マンションの建て替え費用はいくら掛かる?!
  5. 不動産取引ガイド

    中古戸建て住宅は悪いところを直して買う
PAGE TOP