お金・ローン・税金

耐震基準適合証明書は引渡し前に!

間もなく確定申告の時期です。
平成27年中に住宅の取得をされた方は、期間内に確定申告を行うことで住宅ローン減税が受けられます。

基本的に住宅ローン減税の対象になるのは、
・木造戸建ての場合は築20年以内
・マンションの場合は築25年以内です。

ただし、上記を超える場合でも「耐震基準適合証明書」があれば住宅ローン減税の対象となります。

ではこの「耐震基準適合証明書」とはそもそも何なのか?
答えは「現在の建築基準法のレベル相当の耐震性のある建物という認定がされている」ということです。
もともとの対象(戸建20年以内・マンション25年以内)物件と同等、もしくはそれ以上の耐震性が確保されているという証明です。
(「どんな地震があっても倒壊しない建物」という証明ではありません。)

この耐震基準適合証明書は、一部例外を除き、引き渡し前に発行する必要があります。
「引き渡し」とは、所有権が買主に移る時のこと。
既に住み始めてしまっていては遅いのです。

<耐震基準適合証明書発行の流れ>

物件の現状の検査

劣化や不良部分の是正工事

証明書発行

よく「どのくらいの金額がかかりますか?」「是正工事をしなくていい確率は?」と質問を受けますが、
築20年を超える物件で是正工事をしなくて良いケースはほぼありません。
また、金額も数十万円から数百万円と幅広く、現在の状況を見なければ全く見当がつきません。
そもそも一旦取り壊して新築を建てた方が経済的というケースももちろんあります。

中古物件の購入を視野に入れている方は、
住宅ローン減税の対象になる年数なのか否かも、
エリア・広さ等自分の希望条件のチェックと同じくらい大切なことです。

せっかくの補助、有効に使いましょう。

リノベで解消できない致命的欠陥!?新企画・平日夜のショートセミナー前のページ

エレベーターの中の鏡、本当の役割とは!?次のページ

ピックアップ記事

  1. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  2. 危険な場所は 地形図で見分ける
  3. 立地適正化計画をご存知ですか?
  4. 土地価格の相場を知る方法
  5. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    8月28日からの不動産重要事項説明において水害リスクの説明義務化

    国土交通省は8月28日から、住宅購入や賃貸などの契約前に水害リスクを説…

  2. 不動産取引ガイド

    「空き家」になったら、なるべく早く売却or賃貸?!

    高齢者が老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)などに転居し、…

  3. 不動産取引ガイド

    次は東京オリンピック!

    今回のRIOオリンピックではたくさんの感動を頂きました。いよい…

  4. 不動産取引ガイド

    土地の所有権の上下の限界!

    土地を所有している方はその土地のどこまでが所有権の範囲かご存知でしょう…

  5. お金・ローン・税金

    2022年6月 フラット35金利のご案内

    2022年6月のフラット35金利は、20年以下が1.16%、21年以上…

  6. 不動産取引ガイド

    不動産は早く買った方が良い!『貯蓄になる家』を持ちましょう!

    ■インフレの影響により、貯蓄力低下が叫ばれています!円安が進み物価…

  1. 不動産取引ガイド

    相続税はどうなる?路線価が公表されています。
  2. 不動産取引ガイド

    1年のスタートは1月か?それとも4月?
  3. 不動産取引ガイド

    「相鉄・東急直通線」2023年3月開業 ますます人気の出るエリアも!
  4. 不動産取引ガイド

    マンション建て替えしやすく 所有者合意2/3に変更される予定です!
  5. 不動産取引ガイド

    リフォーム会社に建設業許可はいるの?
PAGE TOP