不動産取引ガイド

お隣さんと住所が一緒 住居表示のカラクリ

戸建てを購入した際に、お隣の家と住所が一緒で驚かれる方がいらっしゃいます。
また、新築戸建を建築した際に、各市区町村から新しい住所が振り分けられることになりますが、この場合もお隣と同じ住所番号が振り分けられた、なんてことがあります。

これらは、市区町村が適当に番号を振って重複してしまったわけではありません。
住所の決めた方にはちゃんとしたルールがあるのです。

それが、「住居表示に関する法律」です。
ちゃんと法律があるのですね。

「住居表示に関する法律」では、「都道府県市区町村の名称を冠する他、街区方式又は道路方式を用いる方法によること」という原則があります。

「街区方式」とは、道路や河川などで区切られた区画を「街区」として、その街区内にある建物に「住居番号」を振っていくという方法です。
例えば弊社の住所「新宿区西新宿1-25-1」ですと「新宿区西新宿1」までが市区町村名、「25」が街区、「1」が住居番号となります。

一方、「道路方式」は「道路等の名称」と「住居番号」で住所を定めます。
例えば「〇〇通り123」といったように、道路の名前と住居番号で定める方式です。
欧米などでは道路方式が一般的ですが、日本ではほとんど使われていないようです。

さて、この建物ごとに振られる番号「住居番号」の振り方に、同じ住所が発生してしまう理由があります。
「住居番号」の振り方については各市区町村に裁量が委ねられていますが、例えば「20メートルおきに採番する」などと設定していたります。
そうすると、隣の建物との玄関が20メートル以内ですと同じ番号が振られてしまいます。

最近は、もともと一棟宅地だったところを、新たに3区画に区切って分譲していたりします。

そうすると各住戸の玄関の位置が近くなってしまうため、3区画すべての住居の住所が一緒という状況になってしまうのですね。

住所が一緒となってしまう場合には、郵便物が無事に届くかという問題もあります。
表札を掲示するなどして、郵便トラブルに備えるようにしましょう。
***************************************************

■不動産の資産価値を即座に判断

セルフインスペクションアプリ「SelFin」

https://self-in.com/(ご利用は無料です)

■資産となる家を真剣に考えるセミナー

http://www.rchukai.com/#!seminar/c1vy0

***************************************************

自分の目でも確かめる意識が大切!前のページ

日常生活で使う明かりですが、読書や睡眠など暮らしの様々なシーンにふさわしい明かりがそれぞれあります。次のページ

ピックアップ記事

  1. 危険な場所は 地形図で見分ける
  2. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  3. 住宅購入は不安でいっぱい
  4. 住宅購入と 生涯の資金計画
  5. 買ってはいけない物件を自分でチェック

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    購入する物件が決まった後にすること(不動産購入までの流れ2)

    物件探しを行い、内見を進めていき、色々比較した中で『よし、この物件を購…

  2. 不動産取引ガイド

    不動産購入時に「生活防衛資金」はいくらぐらい確保すべきか?!

    ■不動産購入時にいくらぐらいの生活費(生活防衛資金)を確保すべきか?!…

  3. お金・ローン・税金

    2019年1月 地震保険料改定

    地震が多発している事もあり、地震保険には加入される方も多いかと思います…

  4. 不動産取引ガイド

    リフォーム補助金を使いたい!でも…

    現在リフォーム工事に対する様々な補助制度が運用されています。上手く…

  5. 不動産取引ガイド

    物件の善し悪しを判定します!SelFin(セルフィン)をご活用ください

    SelFin(セルフィン)は、ポータルサイトの広告情報から物件の善し悪…

  6. 不動産取引ガイド

    登記を信じてはいけない!? 登記の公信力とは

    不動産取引を行うと、代金の支払いや鍵の引渡しと同日に「登記」の手続きを…

  1. 不動産取引ガイド

    観葉植物と赤ちゃん・ペット
  2. 不動産取引ガイド

    家を建てるときにも地球にやさしい省エネ住宅も考えみてはいかがでしょうか。
  3. 不動産取引ガイド

    各地域の家の特徴
  4. お金・ローン・税金

    いろんな保険
  5. 不動産取引ガイド

    ネット銀行も強化する住宅ローン『ペアローン』の注意点について
PAGE TOP