かし保険

物件引渡し前に外壁塗装を行い、既存住宅売買瑕疵保険付保。住宅ローン減税等が利用可能になりました。

 先月、埼玉県某所のHさんは築30年の物件を購入するにあたり、中古物件という事もあり、不安を感じていました。

また、そのままの住宅購入では住宅ローン減税等が使えない為、加盟店の計らいにより、リニュアル仲介サービスに絡めていただく事になりました。

ちなみに加盟店のご案内により住宅ローン減税の適用には築後年数要件がございますが、それを超える場合においては物件の引渡し前後に必要な証明書等の取得が必要となることをご案内しました。

 まずはインスペクション(耐震診断含む)を実施することになりましたが、インスペクション(耐震診断含む)を実施してみますと、重たい屋根でもあった為、耐震診断の結果がかなり悪く、耐震改修を行おうとすると、屋根の軽量化を含めての耐震改修となるため、かなりの費用が掛かることが分かりました。

しかし、今回の物件は昭和566月以降の物件でありましたので、0.5ミリ以上のクラック(ひび割れ)がかなりありましたが、クラック補修後に外壁塗装を行い、既存住宅売買瑕疵保険の付保が出来れば、住宅ローン減税の適用が受けられますので、その対策に動くことになりました。

ちなみにクラックを放置しますと、大気中の炭酸ガスや水の浸入により、コンクリートの中性化が始まり、耐久性の問題やトラブルが発生してきますので、今回の住宅購入のタイミングでは何らかの対策が必要な物件でした。

もしこれから戸建て住宅を購入する際にはクラックの計測も非常に重要です。

クラック計測時のポイントは①ひび割れの幅、②ひび割れの数・量、③ひび割れの入り方と言われます。

瑕疵保険の詳細については下記ホームページもご参照ください。

http://www.rchukai.jp/contents/kashi.htm 

結果、今回は売主に事前協力をお願いし、物件の引渡し前にクラック等を補修しての劣化改修と外壁塗装を行い、既存住宅売買瑕疵保険を掛けることとなりました。

よく引渡し後リフォーム特約のついた既存住宅売買瑕疵保険でも住宅ローン減税の築後年数要件を撤廃できると誤認されている方が多いのですが、既存住宅売買瑕疵保険(引渡し後リフォーム特約)では住宅購入後の住宅ローン減税等は受けられませんので、注意が必要です。

住宅ローン減税等の詳細については下記ホームページもご参照ください。

http://www.rchukai.jp/contents/contents_f_tekigou_index.htm 

 いずれにせよ、住宅購入時に注意すべき点はいくつもありますので、ご不明な点はお気軽にお問い合わせください。

法人営業部 犬木 裕  

***************************************************

■不動産の資産価値を即座に判断

セルフインスペクションアプリ「SelFin」

https://self-in.com/(ご利用は無料です)
■資産となる家を真剣に考えるセミナー

http://www.rchukai.com/#!seminar/c1vy0

***************************************************

 

無電柱化の推進!前のページ

住宅ローン破産に対する備えとは?!次のページ

ピックアップ記事

  1. 立地適正化計画をご存知ですか?
  2. 危険な場所は 地形図で見分ける
  3. 土地価格の相場を知る方法
  4. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  5. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    カーポートに適用される建ぺい率の緩和措置とは?

    お客様からたまに聞かれる質問に、「カーポートは建築面積に含まれないので…

  2. 不動産取引ガイド

    2019 年1月度の不動産相場

    公益財団法人東日本不動産流通機構(通称:東日本レインズ)から、2019…

  3. 不動産取引ガイド

    将来売ることが難しくなりそうなエリアを選ばない

    「家は一生に一回の買い物」「終の棲家」などかつては余程資産に余力がある…

  4. 不動産取引ガイド

    建築時地盤調査の義務化

    現在の建築基準法改正では、事実上、建築時の地盤調査が義務化されています…

  5. 不動産取引ガイド

    インスペクションに関するボタンの掛け違い その2

    インスペクションに関する勘違いシリーズです。今回は「任意」という点…

  6. 不動産取引ガイド

    図面の見方

    建物にはいくつかの図面がありますが、図面には何が書かれているのかがわか…

  1. 不動産取引ガイド

    宅建業法改正法案が閣議決定 インスペクションの普及前進?!
  2. 不動産取引ガイド

    内見時にチェックするところ!
  3. 不動産取引ガイド

    家電が次世代型に変わると・・・
  4. 不動産取引ガイド

    不動産購入の大まかな流れを知ろう!
  5. 不動産取引ガイド

    管理組合の取り組みが注目される時代に
PAGE TOP