メインとなるバルコニーの前が、月決駐車場やコインパーキング、古家、古アパート、社員寮、空き地等の場合は注意が必要です。このような建物や土地がディベロッパーなどにより、一つの大きな土地にまとめられて高層建物が建つと、眺望や陽当たりなどが取れなくなる可能性があります。
眺望や陽当たりが取れなくなるだけでなく、新しく出来たらもっと高い建物の住民から見下ろされる可能性もあります。
メインバルコニーの前に、まるで大きな壁のように建物が建ってしまい、陽当たりや眺望がほどんどなくなってしまった物件は、そうならなかった場合に比べて資産価値が低下するのは言うまでもありません。
用途地域によっては、新しく出来る建物が住宅とは限りません。オフィスや病院、ラブホテル等の可能性もあります。駅から近く利便性が良い「商業地域」では、住宅以外の用途の建物が建つ可能性がありますので、注意が必要です。
商業地域は「商業を促進するための地域」ですので、基本的に住居以外の用途の建物が建つ可能性があることは認識しておきましょう。眺望や陽当たり以外にも、カラオケスナックから漏れる音や酔っ払いの声、荷物の積み下ろしに伴う音やネオンの点滅光が窓から入り込むなどの可能性もあります。後から、こんなはずではなかったと後悔しないように、物件の周囲をぐるりと一周して、よく観察する必要があります。
バルコニーの前や隣などが将来どのように変化する可能性があるのかは、不動産会社に確認して、資料を確認させてもらったり、区役所の都市計画課や街づくり課、建築課へ行って確認するなど、調べられる範囲で確認しておく良いでしょう!
特に「商業地域」「近隣商業地域」「準工業地域」に存する不動産は、目の前に高い建物が建つ可能性があるため、注意して購入しましょう!