不動産取引ガイド

日本のマンションの防火対策は安全?

今年に入ってから都内のタワーマンションの火事がありましたが火元の部屋の20平方メートルを焼いて消し止められ、上の階や隣の部屋に燃え広がることはありませんでした。

その一方で、イギリス・ロンドンのタワーマンションで起きた火災は、最上階まで炎に包まれる火災に、韓国ではマンションや商店が入った高層ビルで大規模な火災となり、どちらも多くの犠牲者が出ています。

日本のマンションの防火対策

日本のマンションは建築基準法、消防法などで厳しく規制されています。

建築基準法では建物自体の構造が一定の耐火性能を持つこと、火災が燃え広がらないようにする防火区画、内装の制限などが定められています。
消防法では火災を早期に感知するための自動火災報知設備、避難を促すための非常警報設備、消火のための屋内消火栓設備や11階以上の階にはスプリンクラー設備が義務付けられています。これは11階以上の高さははしご車が届かず、火災時の消火活動が困難になるためです。
マンションなど共同住宅の場合は、居住者50名以上で防火管理者の選任が義務付けられます。
もし選任されていなければ消防署から指導がありますし、改善されなければ罰則もあります。
防火管理者になるには、一般的には講習を受ける必要があります。
防火管理者に選任されたら、消防署への届出が必要です。
防火管理者の業務としては、まず消防計画を作成して消防署へ届出を行います。
そして、消防計画に従って防火管理業務を進めていきます。
日常の防火上のチェックはもちろん、各居住者が参加しての自衛消防訓練を定期的に実施する必要があります。

日本の高層マンションには一定の火災対策が義務付けられているため、火災が起きても大きな被害には及ばないケースがほとんどのようです。
ただし、住む住人にも住戸内のカーテンやじゅうたんなどには燃えにくい「防炎物品」に指定された製品を使用することも義務化されています。
どんなに対策を取っていても100%安全ではありません。
日常の生活やいざというときに、住民が適切に行動することが重要となります。

避難の際には

バルコニーの窓も避難時には閉めるとともに、日頃から燃えやすいものなどは置かないようする。
玄関ドアは閉めて避難する。

防災対策をしておけば、地震の後に火災が発生してもおさえられるかもしれません。
火災に強いマンションだからこそ、より安全性を高めるために、日頃から火災対策にも気を配っておくことが必要だと思います。

マンションをお探しの際には防災の事も考えて選んでいただければと思います。

リニュアル仲介、渡辺でした。

家購入前に必読!事前審査が住宅ローン成功のカギを握る理由前のページ

マンションの床材、遮音等級とは次のページ

ピックアップ記事

  1. 土地価格の相場を知る方法
  2. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  3. 住宅購入は不安でいっぱい
  4. 立地適正化計画をご存知ですか?
  5. 危険な場所は 地形図で見分ける

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    自民党「空き家の所有者情報の外部提供等、2017年6月めどに提言をまとめる方針」

    自民党中古住宅市場活性化小委員会が2015年5月に取りまとめた「中古住…

  2. 不動産取引ガイド

    自宅に居ながら不動産売却査定(AI評価)!『全国マンションデータベース』を活用してみませんか?

    ■マンションの資産価値を知りたい方はぜひ、『全国マンションデータベース…

  3. 不動産取引ガイド

    管理組合の取り組みが注目される時代に

    2022年4月、一般社団法人マンション管理業協会による「マンション管理…

  4. 不動産取引ガイド

    プロが教える土地と住宅のチェックポイント

    家の購入や買い替えを考え始めた皆さんにとって、「資産価値が下がらない住…

  5. かし保険

    「売主は誰だ!?」既存住宅売買瑕疵(かし)保険の種類と注意点 ≪付保証明書で住宅ローン控除等を使う方…

    今回は、「既存住宅売買瑕疵保険の付保」による住宅ローン控除等利用につい…

  6. 不動産取引ガイド

    インスペクションに関するボタンの掛け違い その2

    インスペクションに関する勘違いシリーズです。今回は「任意」という点…

  1. 不動産取引ガイド

    中古マンション、割安取引 が広がる?!仲介会社選定基準
  2. 不動産取引ガイド

    火災保険がまたまた改定されます!
  3. 不動産取引ガイド

    「負」動産の恐怖
  4. 不動産取引ガイド

    3.11 あれから6年
  5. 不動産取引ガイド

    インスペクションは手段であって目的ではありません
PAGE TOP