不動産取引ガイド

立地の良い「古民家」の見つけ方

伝統的な日本家屋。住んだことなくても、何となく懐かしい感じがしますよね。「いわゆる建売仕様の家には興味がなく、古くても、大工さんが手間をかけて造った、京都町屋のような家が良い」というお客様がちらほらといらっしゃいます。でも、意外と探すのが大変なのです。ぱっと浮かぶだけでも理由はいくつかあります(あくまで私見です)。

  1. 築古の家は、中古戸建として取引をすると、建物の調査や責任が生じるので面倒だから売地で売り出される。
  2. 売地だから建物の情報が殆ど掲載されていない。
  3. 昔の家は、敷地が今の家よりも広いため、同地域の新築よりも高いこともしばしば。
  4. 買いやすい価格に収まるように、更地にされて土地を割って販売される。
  5. 「古民家」専門のサイトはあるものの、田舎の物件ばかりで、働き盛りの人にとっては、通勤が不便。
  6. 建築基準法違反の状態や、隣地との権利関係が入り組んでいる状態の物件の割合が多め。

でも、お客様からそのようのご要望を頂いたら、できる限り情報提供するのがリニュアル仲介のエージェント!どのように見つけるのか?

答えは地味で、ひと物件、ひと物件、情報収集とgoogleストリートビューでチェックするのです。ポイントは、希望エリアの「売地」を中心に検索をして、さらに現況が「古家あり」や「上物あり」の物件だけチェックすることです。その後、番地と建物の種類(一般的な住宅、アパート、事務所など)を確認、さらにgoogleマップで写真を確認という手順です。その他、ありがちなイレギュラー要素としては、「増築部分が未登記」や「増築したことで建ぺい率・容積率オーバー」というようなものです。これらは、住宅ローンがつかなくなる要素でもあるので、ローンを組んで買うお客様の場合には(殆どそうですが)、除外とせざるを得ません。ここまできたら、雰囲気の良さそうなものは外観だけでもお客様と見に行って、さらに気に入れば中も内見という順序になります。

以上のような工程を経て検討ということになるので、古民家限定とすると、かなり選択肢が狭まることになりますので、長期戦は覚悟しておかなくてはいけません。現実的な落としどころを考えるのであれば、この古民家探しと並行して、一般的な住宅で“リフォームを古民家風に仕上げる”というものも視野にいれることも必要でしょう。

以上、リニュアル仲介本部パイロット店 エージェント石川でした。

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