先日テレビでもやっていましたが、「スマート印鑑」というものをご存知でしょうか。
http://smart-stamp.com/
ハンコを持ち歩いていなかった際にも、サッと手帳から取り出してペタッとできるそうです。画期的ですね。
ただしこの「スマート印鑑」、不動産の取引に使えるかというと、かなりグレーな気がします。どちらかというとNGです。
押印受理率が約97%と、様々な場面でも使えるようですが、不動産取引となると、少し状況が変わってきます。
日本の取引慣行では、「押印する」という作業に意味があります。
文書の内容を確認し、本人の意思に従って文書が作成されています、という証拠の意味です。
不動産売買の価格は〇〇万円で良いか、土地の広さはこれで良いか、引き渡す時期はいつか、といった重要な事項を了承しました、という証明です。
これが、どこでもたくさん売っている、本人以外でも簡単に手に入るシールとなってしまうと、証拠としての意味合いが非常に薄れてしまいます。
仮に裁判になった場合に、相手のハンコがシールだったら、裁判で勝つのは難しいのではないでしょうか(実際に判例が出るのが楽しみですね!)
色々と便利な道具が出てきますが、場面や状況に従って、スマートに有効活用したいものですね!
リニュアル仲介法務部でした。