今回は、沿線付近で“複数の市”が入り乱れている、つまり市で定める用途地域も入り乱れていて面白い「横浜線、相鉄線、小田急小田原線」沿線を取り上げてみました。
以前に、『夢のマイホームは、本当に夢の中にしかない可能性があります...(https://smile.re-agent.info/blog/?p=2213)』で説明したように、用途地域によって、街並みや建築できる建物の様子が随分と変わります。「○○線○○駅から徒歩○分」という条件の範囲内に、どのような用途地域が存在しているのかを、きちんと把握することで、効率よくご自身の希望にあった物件を比較することができるようになります。
同じ第一種低層住居専用地域でも、場所によって、建ぺい率・容積率が違います。例えば、建ぺい率50%・容積率100%の地域の場合、隣地建物との間隔は広めに取られているはずですので、もしこれでも「窮屈な感じだなぁ」という印象であれば、さらに厳しい建ぺい率40%・容積率80%の地域にしないと、ご要望に近いものが出てきません。もし“50・100”の地域で物件があったとすれば、“希望する延べ床面積があってもなお容積率を余らせつくっている”ということなので、必然的に敷地面積が広くなり、物件価格も高い設定になることになります。ほとんどの場合、容積率いっぱいに建てますから(最近の建物は特に)、容積率を余らせた(=ゆったりした)物件は、数が限定されてしまいます。
町田市は、第一種低層住居専用地域は建ぺい率40%・容積率80%と定められているようですので、イメージに近い物件は町田市の方が確率が高いです。下記リンクの色分けされた地図の画面まで進んで、地図上の緑のところをクリックすると、ポップアップで、その部分の建ぺい率・容積率等が表示されますので、ご覧下さい。ただ、例えば横浜線の駅から近い地域となると、ある程度限られてしまいますね。
■町田市 用途地域図(都市計画図)
http://machida.kukanjoho.jp/webgis/?p=0&bt=0&mp=46-32&
下記相模原市の方もご覧下さい。
相模原市内では、横浜線沿線には、駅から近い地域でも一種低層の地域がありますが、建ぺい率“50%”・容積率80%と定められていますが、建ぺい率が50ですから、敷地に対して一階の面積が広め(40%と比較して)の建物になってしまいます。また、相鉄線・小田急小田原線の駅から近い地域は、一種低層の地域自体がほぼない状態で、もしあっても、50%・100%ですので、希望が丘と近い雰囲気になります。
■相模原市 用途地域図(都市計画図)
http://www4.wagmap.jp/sagamihara-tokei/map.asp
希望が丘のある横浜市旭区は、一種低層でも50・100と40・80の地域が混在しているようですね。
■横浜市 用途地域図
http://wwwm.city.yokohama.lg.jp/map/map.asp?mpx=139.5965922&mpy=35.4491525&dtp=2&ctd=14112
用途地域図を見ると、希望条件に近い物件が有り得る地域を俯瞰することができますので、お薦めです。これをすると、対象とすべき駅を絞り込めると思います。不動産の表示では80mを徒歩一分として計算します。駅から1,200m以上離れたところにしか建ぺい率40・容積率80の地域がないとなれば、その駅は対象外とした方がよい、というような整理の仕方です。
以上、リニュアル仲介本部パイロット店 エージェント石川でした。
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