不動産取引ガイド

炭素繊維を使った新素材「カボコーマ」があるのをご存知でしょうか?

写真の繊維が熱可塑性炭素繊維複合材料「カボコーマ」といい耐震補強材に採用して、外観ではドレープをモチーフに地面と既存躯体につないでいるものです。

ブレース壁や階段スクリーンにも使われ、震度6の地震に耐えられる構造になっているという事です。

耐震補強は建物の築年数や素材に応じて壁を増やして補強したり、屋内外を鉄骨ブレースで補強したり、耐震ボルトで補強したり、家屋の下に免震装置を設置するなどします。ただ、その耐震技術を適用できない場合、施工が大がかりすぎたり、圧迫感があるなど見た目が著しく損なわれてしまうケースもあったりするようです。

地震が多い日本では、さまざまな耐震改修の方法がありますがその耐震改修問題を、小松精練株式会社が建築家隈研吾氏と開発した新しい耐震補強用素材で解決できると提案したものです。

その素材は、CABKOMA(カボコーマ)はカーボンファイバー(炭素繊維)でできた糸です。

引張強度が高く、耐震補強材としては世界最軽量、繊細で強靭な構造体です。しかも軽やかさを演出するデザイン性に優れたものだそうです。

小松精練はCABKOMAの力を証明すべく、石川県にある旧本社ビルを、カボコーマ・ストランドロッドで固定するデモンストレーションを行った写真です。

あまり高層ビルには適さないですが低層階の建物に使われる日が来るかもしれません。

ただ、炭素繊維は日本の建築基準法で認められていない素材ですが、耐震補強材として使用することで世界初となる取り組みを可能にしたニュースでした。

これから、日々開発されていく新しい素材の耐震補強材でたくさんの建物に対応できる耐震改修方法ひろがれば良いと思います。

リニュアル仲介、渡辺でした。

———————————————–

「資産となる家を真剣に考えるセミナー」

・マーケットを知る
・資産性とは何か
・リスクを考える
・減税・補助金
・私達ができること

↓ 詳細はコチラ ↓
http://www.rchukai.com/#!seminar/c1vy0

———————————————–

博多駅前2丁目交差点付近の道路陥没事故から学ぶ?!インスペクションの重要性!前のページ

家を選ぶ「判断基準」を理解してからスムーズに・・次のページ

ピックアップ記事

  1. 立地適正化計画をご存知ですか?
  2. 住宅購入は不安でいっぱい
  3. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  4. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  5. 危険な場所は 地形図で見分ける

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    売却の流れ

    今回は、売却の流れについてお伝えしようと思います。住宅の売却は…

  2. 不動産取引ガイド

    離婚による財産分与と不動産の話

    結婚を機に不動産を購入される方も多いですが、近年では3組に1組が離婚す…

  3. 不動産取引ガイド

    宅建業者について

    今回は不動産業以外の方にはあまり知られていない、宅建業者の事についてお…

  4. 不動産取引ガイド

    「空き家」になったら、なるべく早く売却or賃貸?!

    高齢者が老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)などに転居し、…

  5. 不動産取引ガイド

    耐震基準適合証明書の詳細

    ここまで耐震基準適合証明書と住宅ローン減税について説明してきました。…

  6. 不動産取引ガイド

    高齢者トラブルが増えている不動産の「リースバック」について

    持ち家の売却後に賃貸で住み続ける「リースバック」を巡り、高齢者が巻き込…

  1. 欠陥・トラブル

    住まいを購入したら考える「配偶者居住権」という制度
  2. 不動産取引ガイド

    耐水害住宅をご存じですか!
  3. 天災・事故等

    熊本大地震の被害が拡大しています。皆様もこの機会に地震が発生した場合を想定し、そ…
  4. 不動産取引ガイド

    令和(れいわ)元年以降の住宅購入の落とし穴?!
  5. 不動産取引ガイド

    奇抜な建築物は許される?許されない?~景観法~
PAGE TOP