欠陥・トラブル

放置したら危険!バルコニーに水溜まりが出来る原因とは?!

先日、自宅にて「バルコニーに水溜まりが出来てる!」と妻から話がありました。

このような事象が起こった場合に気になる方も多いと思いますので、記載したいと思います。

原因はバルコニー部分の勾配が少し緩いことと、樋のつまりがあったことです。

 

ちなみにベランダに水が溜まっている場合は特に注意が必要と言われます。防水機能が低下している状態でベランダに水が溜まると、屋内へ侵入する可能性があり雨漏りの原因になります。

ベランダには、枯葉やホコリ、土、砂、虫の屍骸などいろいろなものが落ちてきます。 これらが排水口に貯まり、雨水を排水できない状態になっていると、水が溜まる原因になります。このような状態の場合は、自分で掃除すれば解決できるので、わざわざ業者を呼ぶ必要はありません。年に1度くらい、ベランダの排水溝を綺麗にすることが重要なようです。

もともと勾配がない場合は施工不良の可能性もありますので、その場合は施工会社への問い合わせをしてみる必要があります。ベランダは、雨水が排水溝に向かって流れるように緩やかな勾配があります。勾配がなかった場合は、モルタルで勾配を作るなどの補修が必要になります。

ちなみにベランダの防水は、下地となる防水層があり、その表面にトップコートを塗ることで構成されており、外壁や屋根と同様に年数が経つと劣化してきます。放置すると雨漏りの原因になりやすい箇所なので注意が必要のようです。今回はトップコート等には問題なく、雨漏りもなく、安心しました。

ベランダの防水塗装をする場合は、下記の2点の確認が重要のようです。

  1. トップコートの表面は劣化していないか?
  2. トップコート下の防水層は劣化していないか?

多くの場合が、表面だけの劣化でトップコートを塗るだけなので5万円前後で済みますが、防水層からの補修になると10万円前後掛かるようです。

今回は戸建のベランダ防水工法について、よく使われるFRP防水orウレタン防水について解説したいと思います。

ちなみにベランダとバルコニーは異なる事をご存知でしょうか?

建物の2階以上の室外にある屋根付きの空間をベランダと言い、バルコニーは2階以上の室外にある屋根なしで手すりが付いた空間の事です。下階の屋根部分の上にあるバルコニーをルーフバルコニーと言います。

防水工法にはFRP防水、ウレタン防水、アスファルト防水、シート防水(塩ビ、ゴム)などがありますが、木造一戸建のベランダやバルコニーの場合は、ほとんどがFRP防水かウレタン防水です。最も多い施工方法はFRP防水の方となります。

マンションやビルなどの屋上、鉄骨造や鉄筋コンクリート造のベランダの場合に使われる防水工法はアスファルト防水、シート防水が多く使われます。

ちなみに一番多く使われているFRP防水工法とはどのようなものでしょうか?

FRPとはFiberglass Reinforced Plasticsの略で、樹脂に補強材として繊維を組み合わせて作る繊維強化プラスチックの事です。軽量なのに丈夫という特徴があり、ボートや自動車、鉄道、宇宙航空産業など幅広い分野で利用されています。

ベランダ防水には、不飽和ポリエステル樹脂にガラス繊維を組み合わせた、ガラス繊維強化プラスチックが使用されている事が多いようです。耐水・耐蝕・耐候性のある被覆防水層を作り上げることが可能となります。

FRP防水とは軽量で強靭、追従性、耐水性、耐久性に優れている、乾きが早いため工期が短い、成形性が高く繋ぎ目のないシームレスな床面。プラスチックであるため紫外線への耐性は低く、劣化しやすい、施工時に強い臭いを発する、木や鉄の下地には不向き、ウレタン防水に比べると施工費が少し高いといった特徴がございます。

また、ウレタン防水とはFRP防水工法と比較すると施工費が少し安い、軽量で弾力性、耐候性がある、成形性が高く繋ぎ目のないシームレスな床面、乾燥期間が長いため工期が長くなる、FRP防水より劣化が早いという特徴がございます。

住宅購入後も定期的なメンテナンスが必要な為、ぜひ、このような知識も忘れないようにしなければなりません。

ぜひ、今後の参考にお役立てください。

法人営業部 犬木 裕

***************************************************

■不動産の資産価値を即座に判断

セルフインスペクションアプリ「SelFin」

https://self-in.com/ (ご利用は無料です)

 

■資産となる家を真剣に考えるセミナー

http://www.rchukai.com/#!seminar/c1vy0

***************************************************

住宅購入前に調査は必須です!敷地の確認していますか?前のページ

空家率が30%を超える時代がやってくる?次のページ

ピックアップ記事

  1. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  2. 土地価格の相場を知る方法
  3. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  4. 危険な場所は 地形図で見分ける
  5. 住宅購入と 生涯の資金計画

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    どうしてこの物件はこんなに安いの・・? 

    『どうしてこの物件はこんなに安いんだろう?』インターネットで家探し(物…

  2. 不動産取引ガイド

    国土交通省「防災ポータル」開設!2020年東京オリンピック開催期間中の地震発生も想定。

    国土交通省は、東京オリンピックで訪日外国人が増えることが予測されている…

  3. 不動産取引ガイド

    玄関・窓をIoT化

    自宅に取り付けられたらいいなと思う商品がありましたのでご紹介します。…

  4. 不動産取引ガイド

    海外赴任者 帰任に備えた日本の家探し 14 【ローン正式審査~決済編 3/6】

    「海外赴任者 帰任に備えた日本の家探し」シリーズ。今回は、「2.各種証…

  5. 不動産取引ガイド

    二世帯住宅を建てる時に間取りよりも前に考えなければならない事とは?

    二世帯住宅を建てるとき、親世帯と子世帯の両方が快適に暮らすにはどのよう…

  6. 不動産取引ガイド

    敷地のセットバックとは?(基礎編)

    建築物の敷地は、原則として建築基準法に定める幅員4m以上の道路に間口が…

  1. 不動産取引ガイド

    住まい購入の減税制度が拡充されました
  2. お金

    金融機関によって こんなに借入可能額が違う!?
  3. 不動産取引ガイド

    震災に合っても乗り切れる準備をしましょう
  4. 不動産取引ガイド

    地震保険金の早期お支払いに向けた対応について
  5. 不動産取引ガイド

    観葉植物と赤ちゃん・ペット
PAGE TOP