不動産取引ガイド

LCCM住宅(ライフサイクスカーボンマイナス住宅)【 省エネ住宅シリーズ】

ライフサイクルカーボンマイナス(Life Cycle Carbon Minus)住宅(以下LCCM住宅とします)とは

住宅の建設・運用・解体・廃棄までの一生涯に排出するCO2を徹底的に減少させるさまざまな技術導入と、それらを使いこなす省エネ型生活行動を前提としたうえで、太陽光、太陽熱、バイオマスなどの再生可能エネルギー利用によって、ライフサイクルトータルのCO2収支がマイナスとなる住宅と説明されています。
目的としては、地球温暖化対策の為にCO2を削減することのようです。

簡単にいうと住宅を建てる時、住んでいる時、解体する時のそれぞれで、CO2を削減する為の対策をしていった結果、住宅の一生を通じて、CO2が結果的に減るという状態を目指した住宅が、LCCM住宅です。

そのためにはどうしたらよいのか。
建築物の二酸化炭素量を考えると、住んでいる時が一番二酸化炭素を使います。
お風呂のお湯を沸かす、料理する、冷暖房機器を使う、電気を使う・・・エネルギーを使うことによって、二酸化炭素は発生します。

それを、太陽光発電で昼間発電して、蓄電池で蓄えて夜使う。もしくは、エネファームでお湯を沸かすと同時に発電する。

このように、電気を家でつくることによって、二酸化炭素の消費量は減らすことが出来ます。さらには、売電することによって近隣に二酸化炭素を発生させない電気を供給することが出来ると考えられています。

また、家での冷暖房を使用する時の二酸化炭素の発生を削減する為に、省エネ機器があります。
(省エネ製品選びで目安になるのが、緑色またはオレンジ色の「e」の入った省エネルギーラベル「通称eマーク)のある機器です。エアコン、電気冷蔵庫、テレビ、電気便座、照明器具(家庭用の蛍光灯器具に限る)の5品目が対象ですが星の数で多段階評価されている家電を取り入れる事で省エネ効果があります。

さらには、家そのものの性能を上げて、夏涼しく、冬に温かい家にします。魔法瓶のような家と言いますが、一度冷やしたらずっと冷えて、一度温めたらずっと温かい家というのを断熱性能を高めることで可能になります。

外部からのエネルギーを上手に取り込むことで、運用時の二酸化炭素量を減らすことも出来ます。
その結果、住み続けることで、二酸化炭素を削減できる住宅という状態へ持っていくことが出来るのがLCCM住宅です。

ご興味のある方はすべての工務店や建設会社が取り扱っているわけではないので得意とする業者選びからはじめる事をお勧めいたします。

リニュアル仲介渡辺でした。

 

つなぎ融資とはどのような融資なのか?前のページ

不動産テックツールをフル活用しましょう!不動産業界で起こっている第四次産業革命!次のページ

ピックアップ記事

  1. 立地適正化計画をご存知ですか?
  2. 危険な場所は 地形図で見分ける
  3. 住宅購入と 生涯の資金計画
  4. 土地価格の相場を知る方法
  5. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    こだわり実現の家

    こだわり憧れを実現するには家のコストがかかります。人生でもっと…

  2. 不動産取引ガイド

    中古マンション市場に異変が起きている。

    三菱地所レジデンスが一棟丸ごとリノベーションした中古億ションと言われる…

  3. マンション

    古いマンションは今後どうなっていく?

    あなたは、古いマンションを購入したら今後どうなるんだろうと考えたことは…

  4. 不動産取引ガイド

    住宅ローンを組んだ後にやってはいけない3つのこと

    その1:教育資金の積立をせずに繰上返済を行うのには注意が必要住…

  5. 不動産取引ガイド

    マンションでカビが発生しやすい室内は?

    日頃、お客様と物件案内に行っていますと、マンション内での結露をよく見つ…

  6. 不動産取引ガイド

    不動産の地番と住所が違う?

    不動産に関する売買契約をする際に、まず疑問に感じる点が「地番」と「住所…

  1. 不動産取引ガイド

    内見の際はごみ捨て場を確認しましょう。
  2. 不動産取引ガイド

    大雨による河川の氾濫
  3. 不動産取引ガイド

    家の作りやうは、夏をむねとすべし
  4. 不動産取引ガイド

    2024年問題を考慮した新築住宅の選び方
  5. 不動産取引ガイド

    『定期借地権付きマンション』の資産価値は?
PAGE TOP