■「ペロブスカイト」とは?
ペロブスカイト結晶の構造
ペロブスカイト(perovskite)とは、灰チタン石という鉱物に由来する名称で、その特有の結晶構造を持つ物質の総称を指します。
この「ペロブスカイト構造」を持つ材料は、近年さまざまな分野で注目されています。
■「ペロブスカイト太陽電池」とは?
ペロブスカイト太陽電池とは、ペロブスカイト構造を持つ化合物を用いて作られる次世代型の太陽電池です。
2009年に宮坂力氏(当時・桐蔭横浜大学)らの研究によって発明された日本発の技術です。
従来の太陽電池と比べて、
・曲げられる
・軽くて薄い
・低コストで製造可能
といった特徴があり、これまで設置が難しかった場所への活用が期待されています。
また、主原料の一つである「ヨウ素」は、日本が世界第2位の生産量を誇る資源であり、材料面での優位性も注目される理由の一つです。
■ペロブスカイト太陽電池の大きな3つの主な特徴
1.曲げられる(さまざまな形状に対応可能)
2.軽量・薄型
3.低コストで製造可能
現在、太陽電池分野における世界中の研究論文の多くがペロブスカイト太陽電池に関するものであり、その注目度の高さがうかがえます。
■ペロブスカイト太陽電池の10のメリット
1.柔軟性があり、塗布や印刷技術で製造できるため、さまざまな形状のパネルに加工可能
2.従来のシリコン太陽電池よりも軽量・薄型
3.エネルギー変換効率はシリコン型に匹敵する水準まで向上
4.低コスト(塗布・印刷による量産が可能で、輸送・設置コストも抑制)
5.量産が進めば、従来よりも発電コストの低減が期待できる
6.弱い光でも発電可能
7.主原料のヨウ素は国内調達が可能(日本はチリに次ぐ世界第2位の生産国)
8.製造温度が約100℃と低く、シリコン太陽電池(約1400℃)に比べCO₂排出量を削減できる
9.光透過性があり、ガラス窓への応用が可能
10.材料によって黒・赤・黄色・オレンジなど色彩の調整が可能
■ペロブスカイト太陽電池のある未来
これらの特性により、これまで太陽光発電の設置が難しかった
・建物の窓や壁
・自動車
・ドローン
・衣類や鞄
などにも応用が期待されています。
この技術が普及すれば、エネルギーの地産地消がさらに進み、建物自体がエネルギーを生み出す「ゼロエネルギービル」の実現も、より身近なものになるでしょう。
今後の発展に大きな期待が寄せられています。
リニュアル仲介 渡辺でした。











