不動産取引ガイド

海外赴任者 帰任に備えた日本の家探し 3 【事前準備~売買契約締結 編 1/9】

海外赴任者 帰任に備えた日本の家探し」シリーズ。今回は、住宅購入の事前準備についてご説明したいと思います。現金で購入できるのであれば話は早いですが、家を買うほどの大金を用意できる方は稀です。住宅ローンを組んで買う方が殆どでしょうから、そこを少し掘り下げてみましょう。

■STEP 1 「事前準備」

【一般的なスケジュール】1~2週間程度

→書類のやりとりをメール又はFAXで行なえる環境にあれば、海外にいても手続きができます。

1.ローン打診
現在の不動産取引の慣習では、内見を経て購入希望物件が出てきた時に、慌てて住宅ローンの事前審査を手配します。もし、ここでローン審査が否認となってしまえば、それまでに要した時間や労力は全て無駄になってしまいます(お客様も不動産業者も)。ご勤務先で提携の銀行がある場合には、そこにローンが借りられそうか?借りられるのであればいくら位まで調達できそうか?など、詳しく聞いてみましょう。過去にクレジットカードの引き落としができなかった時がある、ローンの支払い遅延の経験がある、学生時代に税金を滞納したことがある、というような方は要注意です。細かい話ですが、携帯の本体代金を分割払いにしている方は、それも借入とみなされて融資の審査が行われます。ネット上で事前審査を行なっている金融機関もありますので、並行して審査を申込んでみましょう。

2.資金計画
ここは非常に重要な部分で、「お手元の自己資金額」、「希望物件種別(戸建てorマンション)」、「与信力(勤務先、勤続年数、既存借入の有無等)」によって、ベストな方法が変わります。住宅を購入する時には、「物件価格+リフォーム(又は新築)+諸費用」が必要です。この内、住宅ローンが融資の対象としているのは、「物件価格」と「諸費用」と「新築」です。「リフォーム」については、ようやく最近になって融資対象とする銀行が増えてきましたが、まだ融資対象としていない銀行もありますので、注意が必要です。銀行的には担保価値の無いものに対して融資をするというのはハードルが高いのですね。もしローンで組めない場合には、自己資金から拠出しなければなりません。例えば、自己資金が400万円、中古戸建の物件が気に入り、リフォームで必要な金額が1,000万円だった場合には、600万円の現金が不足することになります。「だったら、リフォーム部分を融資してくれる銀行を選べばいいじゃないか」という話になるのですが、ここには銀行の審査のハードルがあり、お客様の与信力によって、「あなたの場合には○○円まで」とか、「リフォーム部分まで借りる場合には金利優遇はできません(※)」というような条件が付いたりします。この審査基準は銀行によって違いますので、色々と打診した中でもっとも有利な条件を提示してきたところを選択すればいいわけですが、自己資金が多くあるのであればリフォーム部分の融資は考えなくてもすむので、金利が安いところを本命に考えればいいかとなりますし、自己資金が少ないのであれば、リフォームを融資対象にしている銀行の中からベストなところを選ぶか、そもそもあまり大きなリフォームが必要ない物件(あるいは新築)のなかで探していくというような方法をとります。なお、リフォームの規模は、マンションよりも戸建ての方が大きくなることが多いです。マンションは家の中身だけ(内装、設備)をリフォームすればいいのに対し、戸建ての場合は、築年が古ければ耐震補強や、外壁・屋根の塗装のように、性能に直結するところを実施しなければならないこともある為、金額が大きくなります。

(大きくなるのがダメということではありませんので、誤解なきようお願い致します。)

※銀行のホームページに掲載されている住宅ローン金利を見ると、「▲○%~○%」のように優遇幅が記載されているのは、お客様の与信力によって、融資の金利が変わるという意味です。雑な表現をすると、例えば銀行的に積極的に融資をしたい公務員さんだったら金利引下げ幅は最優遇の▲1.875%、中小企業・勤続1年だったら▲1.5%というようなことです。

リニュアル仲介ではこのようなことについても適切にアドバイスさせて頂きながら、お客様のお住まい探しをお手伝いしております。住宅購入を検討の方は是非ご相談下さい。

リニュアル仲介本部パイロット店 エージェント石川でした。

***************************************************

■不動産の資産価値を即座に判断

セルフインスペクションアプリ「SelFin」

https://self-in.com/(ご利用は無料です)

■資産となる家を真剣に考えるセミナー

http://www.rchukai.com/#!seminar/c1vy0

***************************************************

ロンドンの高層アパートで起きた大規模火災なぜあんなに燃えたのでしょうか。前のページ

バブル崩壊後、土地に対する意識の変化で「迷子の土地」が増えている!次のページ

ピックアップ記事

  1. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  2. 危険な場所は 地形図で見分ける
  3. 住宅購入は不安でいっぱい
  4. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  5. 買ってはいけない物件を自分でチェック

関連記事

  1. マンション

    引渡し前の「現地確認」は大切です

    売買契約を済ませ、住宅ローンの手続きも無事に終わり、あとは売主様に残金…

  2. 不動産取引ガイド

    戸建ての場合の修繕箇所

    先日はマンションの修繕積立金の相場について少しお話しましたが、今回は戸…

  3. 不動産取引ガイド

    新築マンションと注文住宅の良いとこ取り?「コーポラティブ・ハウス」という発想

    販売チラシを見ていると、稀にですが「コーポラティブ・ハウス」というもの…

  4. 不動産取引ガイド

    不動産取引においてのクーリングオフを使える場合をご存じですか?

    宅地建物取引業者(=宅建業者)が売主の場合で、買主が宅建業者でない場合…

  5. 不動産取引ガイド

    「知らないと数百万損する!? 売出価格と成約価格の差」

    中古の不動産市場は、最初に売り出した時の「売出価格」と実際に成約に至っ…

  6. 不動産取引ガイド

    AI住宅・スマートハウス・スマートホームの違い

    最近、AI住宅・スマートハウス・スマートホームなどの住宅がありますがど…

  1. 不動産取引ガイド

    実家の相続名義人は?
  2. リニュアル仲介通信

    物件情報量で事業者に大きな差はありません!住宅購入は事業者選びが大切です。
  3. 不動産取引ガイド

    無印良品がつくる家!
  4. 不動産取引ガイド

    国民年金の「納付期間45年へ延長」住宅購入を消費ではなく未来への貯金に代える方法…
  5. 不動産取引ガイド

    新宿の50年前は・・・
PAGE TOP