お金・ローン・税金

フラット35ってどういう仕組かご存知ですか?

フラット35を利用するには、住宅金融支援機構からの融資を受ける事になりますが、そもそも住宅金融支援機構の目的やフラット35の仕組を皆さんはご存知でしょうか?

独立行政法人住宅金融支援機構は、一般の金融機関による住宅の建設等に必要な資金の融通を支援するための貸付債権の譲受け等の業務を行うとともに、国民の住生活を取り巻く環境の変化に対応した良質な住宅の建設等に必要な資金の調達等に関する情報の提供、その他の援助の業務を行うほか、一般金融機関による融通を補完するための災害復興建築物の建設等に必要な資金の貸付けの業務を行うことにより、住宅の建設等に必要な資金の円滑かつ効率的な融通を図り、もって国民生活の安定と社会福祉の増進に寄与するということを目的としているそうです。

証券化支援業務が住宅金融支援機構の主要業務で、証券化とは、住宅金融支援機構が民間の金融機関から住宅ローンを買取り、その債権を信託し、それを担保とした証券を投資家に発行することで住宅ローン買取りのために資金調達を行っています。民間の金融機関は、住宅金融支援機構に住宅ローンを買い取ってもらうことで、長期固定金利の住宅ローンの提供がしやすくなり、これを利用した長期固定金利住宅ローンを【フラット35】といいます。

有難い制度だと本当に思います。

一般の金融機関では借入額が伸びなかったり、そもそも借入自体が難しい状況の場合もあるかと思いますが、住宅金融支援機構は国民生活の安定を目的にしているので、出来るだけ多くの方が住宅ローンを組む事が出来るようになっています。

ですが今回、住宅金融支援機構は不正の疑いが113件もあったことを公表し、9月までに調査を行い、不正の事実が確認出来た場合は、融資の一括返済を求めるなどの対応をとる事が発表されました。

不正の内容としましては、投資用物件の取得や、住宅の購入価格の水増しなど、本来のフラット35は住宅部分に対してのみの融資となっている為、それ以外の融資は不正となってしまいます。

今では諸費用も融資の対象となったり、10割融資も可能となり、高額な頭金がなくても住宅が購入できるようになりました。(個人の状況によりますが…)

そもそもフラット35のおかげでマイホームを持つことが出来た方も多いかと思います。

融資を受ける事ができなくなってしまっては、マイホームは夢でしかありません。

こういった不正などが今後起こらない世の中になってほしいものです。

リニュアル仲介、前田でした。

割安な価格には理由がある!借地権建物を購入する際のチェックポイント前のページ

定期借地権の種類次のページ

ピックアップ記事

  1. 土地価格の相場を知る方法
  2. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  3. 危険な場所は 地形図で見分ける
  4. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  5. 立地適正化計画をご存知ですか?

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    資産価値に重きを置いた不動産取引 『SelFin Pro(セルフィンプロ)』という便利なWEBシステ…

    リニュアル仲介では「資産価値」「情報開示」「住宅性能」にこだわる不動産…

  2. 不動産取引ガイド

    シックハウス症候群⁈

    「シックハウス症候群」をご存じですか?近年、住宅の高気密化などが進…

  3. 不動産取引ガイド

    中古住宅・マンション購入後の資産価値の下がり方とは?!(後編)

    前回は不動産の資産価値は「立地」等に左右される場合が強いことをお伝えし…

  4. 不動産取引ガイド

    荒稼ぎする「座敷わらし」

    平成28年7月度の『月例マーケットウオッチ(公益財団法人東日本不動産流…

  5. 不動産取引ガイド

    内見時、部屋を見るより重要なこと!?本部エージェントの現場レポート≪中古戸建て編≫⑥後編

    前回に引き続き、千葉県某所、昭和60年築の戸建ての内見時に、リニュアル…

  6. 不動産取引ガイド

    区画整理事業で生み出される「保留地」とは

    今回お客様からご相談を受けた土地をお調べしてみると、区画整理事業地内の…

  1. 不動産取引ガイド

    内陸型地震を引き起こす活断層
  2. 不動産取引ガイド

    注文住宅づくりにかかる費用とは!
  3. 不動産取引ガイド

    長周期地震動とは
  4. 不動産取引ガイド

    「100点を目指すと不動産は買えない」— 理想の家探しで押さえておくべき現実
  5. お金・ローン・税金

    平成27年6月「金利が低い時」が住宅の「買い時」です
PAGE TOP