お金・ローン・税金

相続の問題です!!

Aが死亡し、相続人がBとCの2名であった場合に関する次の記述は、民法の規定及び規約によれば、正しいか?

Q:Aの死亡後、いずれもAの子であるBとCとの間の遺産分割協議が成立しないうちにBが死亡したときは、Bに配偶者Dと子Eがいる場合であっても、Aの遺産分割についてはEが代襲相続人として分割協議を行う。

〇か×か?

A:答えは×です。
相続人の子が代襲相続人となるのは、相続の開始以前に死亡したときである。本問では相続が開始しているからC・D・Eの三人で分割協議を行う。

本来、相続では配偶者・子・親・兄弟姉妹と法律で決められた法定相続人がいます。
この相続人が被相続人より先に亡くなっている場合に、被相続人からみて孫・ひ孫・甥姪等が相続財産を受け継ぎ相続すること代襲相続といいます。

相続とは当事者になってみて状況を判断する事が多いので、あまり聞きなれない言葉も多いかと思います。この問題は宅建士の試験問題に出てくるのですが、タイミングが違うと、手続きも変わってくるものです。

次に、相続では被相続人に子供がいる場合は必ず相続人となるのですが、では、まだ生まれていない胎児の相続はどうなるのでしょうか?

正解はまだ生まれていなくても胎児は父母が亡くなった場合にはその遺産を相続することが可能となります。
もちろん生まれて間もない赤ちゃんに判断する能力はないので、遺産分割協議をする際には特別代理人を選任する必要がありますが、胎児は相続については既に生まれたものとみなす。ということが民法886条にあります。

実際にご自身がそんなタイミングに遭遇してもわからない事だらけだと思います。
遺産分割協議書などを作成する場合は、行政書士や司法書士の先生にお願いする事が多いと思いますが、ご自身の場合はどんなことが想定されるかという事がわかるっているだけでも、お続きするのに時間短縮できる事も多いかと思います。

よく相続では揉めることが多いと聞きます。相続で揉めることのないよう、こういった事も知っておいていただけたらと思います。
リニュアル仲介、前田でした。

2019年9月 フラット35金利のご案内前のページ

インフラが悲鳴を上げている次のページ

ピックアップ記事

  1. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  2. 住宅購入は不安でいっぱい
  3. 住宅購入と 生涯の資金計画
  4. 危険な場所は 地形図で見分ける
  5. 土地価格の相場を知る方法

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    宅建業法改正法案が閣議決定 インスペクションの普及前進?!

    政府はこのほど、宅地建物取引業法の一部改正法案を閣議決定しました。…

  2. 不動産取引ガイド

    健康に悪影響を与える部屋…

    体調が悪くなる?健康に悪影響を与える部屋のNGポイントの記事を読んで…

  3. 不動産取引ガイド

    このマークをご存知ですか?!ヒントは『家財を守る』です!

    答えは『CP(防犯)マーク』と言います。「防犯」を意味するCr…

  4. 不動産取引ガイド

    室温と血圧の関係?!

    近年は高断熱・高気密の住宅が増えています。国土交通省では、断熱性の高い…

  5. 不動産取引ガイド

    「地震被害に必ず遭遇する」という前提

    防災の話です。防災を考える上で、大切なのは最悪の想定です。最悪を想…

  6. 不動産取引ガイド

    定期借地権マンションの真実:魅力的な価格の裏に潜む資産価値の課題

    不動産市場を探索していると、時折「この立地でこの価格?」と二度見してし…

  1. お金・ローン・税金

    家を買うと、どんな税金がかかる?
  2. 不動産取引ガイド

    住宅ローン減税OK=新耐震ではありません!新耐震と旧耐震の区分
  3. 不動産取引ガイド

    震度6強で倒壊の危険(東京都)
  4. 不動産取引ガイド

    ドローン(小型無人機)を活用したインスペクションの普及に向けて ドローンの所有者…
  5. 不動産取引ガイド

    住宅性能表示制度とは
PAGE TOP