不動産取引ガイド

部屋のイメージで色選びは異なります!

色がもつ力と体に与える影響とは?

部屋の色や組み合わせによって見た目の印象が変わるだけでなく、どのような配色にするかによって、
楽しい気持ちになったり、寒く感じたりと、気分や体感温度にも影響を受けることがわかっています。

例えば、赤やオレンジ、ピンクなどの暖色系でまとめられた部屋は暖かい印象を受けます。
一方、青やネイビー、水色などの寒色系でまとめられた部屋は、さわやかで涼しげな印象に感じると思います。
色は、私たちは暖かさや涼しさという印象を感じとるだけでなく、身体にも影響を受けているのです。

個人差はあるものの、暖色系の部屋では暖かい(実際の温度より高い)と感じ、寒色系の部屋では寒い(実際の温度より低い)と感じるなど、
部屋の色によって体感温度に違いを生じることが実験でわかっています。

色にはそれぞれイメージがあります。

赤→暑い、情熱的なイメージ →太陽や血、炎などを連想します
青→涼しい、知的なイメージ →空や海を連想します
白→清純、清潔なイメージ →雲や雪、真っ白いTシャツなどを連想します

このように、色は個別のイメージをもっており、私たちは色によって、受ける印象や気分が左右されます。
インテリアも色や配色によってさわやかな印象を与えたり、気分を高揚させるなど、心理的な影響を与える様です。

色の選び方によって部屋の居心地も左右されるので、どんな色を選び、どういったコーディネートをするかはとても重要だと思います。

部屋の基本となる3つのカラーを決める方法

部屋のコーディネートをする際には、まず、ベーシックカラー、アクセントカラー、アソートカラーの3つを決めます。

1.ベーシックカラーとは基調色のこと。その部屋の中で一番大きなスペースを占める色で、割合としては50%以上に使います。

2.アクセントカラーとは強調色のこと。いわゆる差し色なので、使うのはごくわずかな面積です。多くても10%くらいに留めましょう。クッションや小物などに取り入れ、空間のアクセントにします。

3.アソートカラーはベーシックカラーとアクセントカラーをつなぐ協調色。使用面積は30~40%程度と考えるのがよいでしょう。

3つのカラーをどう組み合わせるかで部屋の雰囲気が変わります。

なかでも、使用面積の大きいベーシックカラー選びは重要です。どんな色にするかによって、部屋の印象が大きく左右されるので、このことを意識してベーシックカラーを選ぶと良いと思います。

アソートカラーは、違和感がないように、ベーシックカラーとアクセントカラーにトーンが合っている色を選ぶのがコツです。トーンが合っているとは、色の性格が近いということ。色の明るさの度合い(同じ色でも明るい色か、暗い色か)や、色味の鮮やかさ(同じ色でも強い色か、弱い色か)が近いかどうかだと覚えておくとよいでしょう。

どんな部屋にしたいかで色選びは異なります。

※簡単に空間の雰囲気を変えたいとき
→小物でアクセントカラーを変える。例えば、夏には涼しさを感じさせるブルー系の小物を並べ、冬には暖かさを演出するため暖色系の小物を選ぶ

※広く感じさせたいとき
→膨張色を中心として部屋をまとめる。例えば、白やアイボリー、ベージュなど淡い色は広がりを感じさせる。逆に黒や濃いブラウンを大きな面積に使うと圧迫感を与え、狭く感じることがある

※柔らかいイメージにしたいとき
→明るい色でまとめる。例えば、パステルカラーのように淡い色を使う。ブラウン系でも淡く、明るいブラウンやベージュなどに。グレーでも濁りの少ない明るいグレーを選ぶようにする

※部屋をまとまった感じにしたいとき
→部屋全体を近い色あいでまとめる。例えば、ベージュ系とか、ブルー系といった具合に、似た色にする

※メリハリをつけたいとき
→色あいの違う色を組み合わせる。例えば、ブラウン系の床に、赤い家具やグリーンの小物を選ぶといった具合に、全く違う色を選ぶ

※高級感・重厚感を出したいとき
→暗め色を中心に選ぶ。例えば、黒や濃いブラウンなどを大きな面積に使用する。そのほか、赤や青、グリーンのような色を選ぶ場合も、黒の入った暗めの色に。さらに、ゴールドを加えると豪華さがプラスされる

いかがでしょうか。部屋のイメージは色の好み、心理的な影響など様々もので変化します。
お部屋作りの参考になれば幸いです。
リニュアル仲介、渡辺でした。

出来れば、避けたい天井カセット型エアコン・マルチエアコン前のページ

コロナ禍の不動産売却査定(AI評価)!『全国マンションデータベース』で見えてくるご自宅の価値とは?!次のページ

ピックアップ記事

  1. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  2. 住宅購入と 生涯の資金計画
  3. 住宅購入は不安でいっぱい
  4. 立地適正化計画をご存知ですか?
  5. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    欄間(ランマ、らんま)!?

    欄間(ランマ、らんま)は内法鴨居から天井との間(通常壁になっている部分…

  2. 不動産取引ガイド

    土地の規制について

    住宅購入の際に確認が必要なハザードマップですが、皆さんはしっかりと確認…

  3. お金・ローン・税金

    火災保険。10年超の契約引受が停止になってしまします。

    火災保険。10年超の契約引受が停止になってしまします。割引率の高い…

  4. 不動産取引ガイド

    東京圏新路線!資産価値に直結する要素は、つぶさにチェック!

    2016年4月7日『第20回 交通政策審議会陸上交通分科会 東京圏にお…

  5. 不動産取引ガイド

    和室の効果

    最近の住宅には和室が少なっていると思います。和室がないということは…

  6. かし保険

    かし保険のよくある勘違い

    改正宅建業法の影響もあり、既存住宅売買かし保険のお問い合わせを良くいた…

  1. マンション

    自分の住む不動産は『資産』のはずなのに・・・。皆様は修繕積立金の目安はいくらかを…
  2. 不動産取引ガイド

    日銀発表 財布・タンス預金「減った」39%の結果から不動産購入を考える!
  3. リノベーション

    長期優良住宅化リフォーム推進事業など住宅取得支援制度をフル活用子供も楽しめる住空…
  4. 不動産取引ガイド

    老いる多摩田園都市?!駅から遠くて売れない不動産が増加?!
  5. 不動産取引ガイド

    すでに終わっている街を選んではいけません!
PAGE TOP