お金・ローン・税金

史上空前の低金利で“もはや逆ザヤ状態”住宅ローンは借りた方が得!?

今日は資金計画の話しです。お客様からのご相談があり、実際にお送りした資料の抜粋を添付しました(実際ものは8通り作成しました)。このシミュレーションは、将来にわたってどの程度の利息を負担するかを計算したものです。設定条件は下記の通りです。

◆設定条件

ローン:フラット35

借入額:3,852万円(物件価格の9割)

借入期間:35年

金利:1.460%(2015年5月の金利)

金利優遇:フラット35S金利Bタイプ適用と非適用の両方

その他:夫婦で収入合算をして所有権の持分を1/2ずつ有した場合。

ポイントは2点です。

一つ目は、フラット35Sの適用で、当初5年間上記金利から0.6%金利引下げされていること。

二つ目は、このお客様は夫婦共働きだったため、あえて収入合算にすることで二人とも住宅ローン減税が適用され、世帯当たりの減税額の上限額が400万円(200万円×2名)になっていることです。

これを踏まえて、添付資料の左側『「S」の適用あり』の方をご覧になってみてください。表の右側「実質負担利息」がマイナスになっています。金利引下げ適用で当初5年間の適用金利0.86%になり、一方、住宅ローン減税は年末の借入残高の1%を減税してくれるので、利息で払う分よりも、減税で返ってくる分の方が多くなっているわけです。

何となく、金利負担は勿体ない気がしてしまうのですが、減税も併せて考えると、大したコストにならないことが分かります。

※本シミュレーションは、あくまで概算の数字です。実際の納税額やローンの返済期間・金利等によって実際に受けられる減税額は変わります。

リニュアル仲介本部パイロット店 石川でした。

「署名」と「記名」の違い、ご存じですか?前のページ

火災保険の家財はいくらの設定が良い?次のページ

ピックアップ記事

  1. 土地価格の相場を知る方法
  2. 立地適正化計画をご存知ですか?
  3. 住宅購入と 生涯の資金計画
  4. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  5. 住宅購入は不安でいっぱい

関連記事

  1. お金・ローン・税金

    住宅ローン控除を理解しておきましょう。

    住宅借入金等特別控除とは、居住者が住宅ローン等を利用してマイホームを取…

  2. お金・ローン・税金

    住宅ローン控除(減税) 最大の勘違い

    エージェントの中田です。確定申告の時期になると、「4500…

  3. お金・ローン・税金

    住宅ローンの金利がいよいよ上昇?!日銀の利上げ時期との関係について

    住宅ローンの借り手にとって気になるのが今後の金利動向だと思います。…

  4. お金・ローン・税金

    建物の面積が縮む!? ~建物床面積の秘密~

    今回は、新築戸建の購入時に起こった建物床面積の不思議です。無事…

  5. お金・ローン・税金

    今年住宅を購入した方!年末調整時の住宅ローン控除手続き(ビギナー編)

    今年住宅を購入された方の内、住宅ローン控除を受けられる対象の方は、次回…

  1. 不動産取引ガイド

    2016年住みたい街ランキンの結果と住宅購入エリアの選定について
  2. リニュアル仲介通信

    公開データを使って探る価格交渉の 現実的な落しどころ
  3. 不動産取引ガイド

    昨年の改正相続法をご存知ですか?!課税という落とし穴にご注意下さい!
  4. 不動産取引ガイド

    相続時のマンション評価の見直し!「路線価」or「時価」の最高裁判決結果!
  5. 不動産取引ガイド

    ハザードマップを確認していますか!?
PAGE TOP