不動産取引ガイド

気に入った物件は、まず「申し込み」を

物件の下見をして、気に入ったら不動産購入申込書(買付証明書)を記載し、提出してみましょう。
買主側の立場で言えば、「物件の申込み」は、交渉のスタート地点です。購入の意思表示をして、結果として条件が合わなく契約に至らなかったとすれば、その申し込みには拘束力がありません。

もう少し具体的には、買主が申し込みして価格その他の購入条件を詰めていって、売主と買主の合意が出来たら、そこで初めて契約に至ります。
交渉がまとまらない時は、「条件が合わないので契約しません」と言えば、それで済む話なのです。

従って、物件をみて感覚的に「いいな」と思ったら、購入条件をまとめて、まず購入申込書を記載して出してみることお勧めします。
不動産事業者としては、交渉などの手続きが無駄になる可能性もありますが、そうやって交渉に臨んだ方が、結果的には良い物件を手に入れるチャンスが増えます。

というのも、現地を見て直観的に「この家はいい」と感じられたり、暮らしをイメージしやすい物件というのは、実はあまり多くありません。
また、あなたが気に入る物件というのは、他の人もそう思う確率が高いので、どうしても競争率が高くなります。
下見してアンテナに引っかかったけど、一応頭の中で候補に置いておいて・・・、というやり方では購入を決断したときにはもう他の人が申し込みを入れて、その物件を買えなくなってしまうことが多いのです。私は、何度となくこのようになるお客様を見てきました。

もちろん、購入する気がさらさらないものに申し込むことはないでしょうけど、気に入ったら遠慮なく申し込んで交渉に入ることがおすすめします。
同時に複数の物件に対して申し込みをすることはできませんが、ひとつひとつの物件について、きちんと白黒つけながら進んでいくのが、後悔の残らないやり方です。

昨今では、売り手市場ということもあり、ものすごいスピードで売れていくケースが増えました。
様々な条件を交渉する事によって買えないケースもあります。
交渉のポイントはあなたと同じく購入したいという人がいないタイミングでやるのがコツです。
あなたの決断にもスピードが求められますので、いいなと思ったら、どんなリスクがあるかすぐに担当のエージェントによく相談されて、判断されることをお勧めします。

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