不動産取引ガイド

自宅の浸水対策

今回の台風13号でも関東地方で大きな被害が相次ぎました。
各地の浸水被害をニュースで見ましたが他人ごとではありません。
近年の線状降水帯の発生で雨の被害が多発しているように思います。

自分達で浸水被害を最小限に出来ないかと調べてみました。

■避難場所・避難経路の事前確認

まずは身の安全確保が第一です。
甚大な水害が発生した際には、住居からの避難が余儀なくされることも考えられます。
床下浸水をするレベルの豪雨では、河川の氾濫や洪水、土砂災害、建物損壊など、自力で防ぐことが不可能な大災害にまで発展することが少なくないのです。
万一の場合に備えて、市区町村が作成しているハザードマップで、家族で1番近い避難所(指定避難所)や避難場所(指定緊急避難場所)をチェックして把握しておくようにして下さい。

■床下浸水を防ぐ対策

「土のう」の準備と設置

土のうとは、麻やポリエチレンで出来た専用の袋に土や砂を詰めたもので水害対策として浸水しそうな場所に積み上げて設置することで水の侵入を妨げぐことができます。
土のうは玄関先やドアや塀の隙間、階段入り口などに積み上げることで、家に水が流れ込みそうなとき臨時の堤防のような役割を果たします。
道路から押し寄せてきた水が「土のうの堤防」に跳ね返され、徐々に排水溝に入ってひいていくそうです。

家庭での主な「土のう」の設置場所

・玄関前
・ドアや塀の隙間
・門柱の間
・シャッターの前
・外階段の前

「土のう」が用意できない場合はゴミ袋に水をいっぱいに溜めて二重にした「水のう」でも代用できるようです。
その他「水のう」の効果的なのはトイレやお風呂場、洗濯機の排水口を塞ぐことで水位の急激な上昇で起こる逆流を抑えることができます。

■側溝や雨水ますを清掃する

側溝は、排水のために道路や鉄道に沿って設けてある溝です。
側溝の中に土砂が溜まっていると、大雨の際にあっという間に排水ができなくなります。
道路にあふれだした水は、道路沿いの家に速い速度で流れ込んでくる危険があります。

雨水ます(うすいます)は、簡単にいうと雨水を溜める場所です。
雨水ますに枯葉やゴミ、ビニールなどが詰まっていると、雨水があふれ出します。
あふれ出た雨水によって床下浸水を引き起こすリスクが高まります。
一般的な非浸透式の雨水ますは下水につながる排水管に接続されていて、地表面にある蓋を開閉して、点検や掃除を行うことできるのでゴミが溜まらないようにしておくようにして下さい。

その他通販で買える床下浸水を予防できるグッズなどもありました。
自宅の形状でことなりますのでご自宅にあった床下浸水を予防できるグッズをよういしておくのも良いかもしれません。

■床下浸水の対処法

床下浸水が100%防げるとは思いませんので床下浸水に遭ってしまった場合対処法も調べてもみました。

・排水をする

床下に溜まった水を排出します。
床下には配管や断熱材などがあり、水に濡れることで錆びたりカビたりして傷んでしまうので、なるだけ早く水を抜かなくてはいけません。

・乾燥させる

床下に送風機や扇風機で風を送りこんで乾燥させます。
ただし温風にしないように注意が必要です。
温風だと建物の木材が歪んでしまったり、配管が熱くなって火災の原因になることがあるそうです。
乾燥は、季節や天候によっては1週間以上かかることもありますが、根気強く完全に乾かすことが重要です。

・消毒する

床下浸水の水には雨水の他に汚水や下水も混じっているため、消毒をしないとカビや雑菌が繁殖して感染症の原因になってしまいます。
消毒は自力で行うこともできるようですが、専門業者に依頼するのが1番簡単で安心との事です。

ご自宅の浸水対策に少しでもお役に立てれば幸いです。

リニュアル仲介、渡辺でした。

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