不動産取引ガイド

売却の流れ

今回は、売却の流れについてお伝えしようと思います。

住宅の売却は一般的に、査定を依頼⇒仲介業者を決定⇒媒介契約の締結⇒販売活動開始⇒売買契約を締結⇒引越し・決済

というような流れになります。

通常、複数の業者に査定を依頼し、その中の1社もしくは数社と仲介の契約を締結します。

仲介(媒介)の契約には、①専属専任媒介契約、②専任媒介契約、③一般媒介契約の3種類があります。

専属専任媒介契約の場合、契約は1社のみで、かつ売主が自分で買い手を見つける事はできません。しかし、業者側にも1週間に1回以上、売主に状況報告を行わなければならない等の制約があり、責任を持って売却を進めてもらえる可能性が高くなります。

一方、一般媒介契約であれば、複数の業者との同時契約が可能となります。しかし、業者の状況報告義務はないので、真剣に対応してもらえるとは限りません。

売却のみ又は買い替えで買い先行の場合には、一般売契契約でもかまいませんが、買い換えで買い先行の場合には、媒介契約は購入先の不動産業者とする方が有利な場合もあります。

媒介契約締結後はWEBや折込チラシ等による販売活動が開始されます。その結果、希望が入れば購入希望者に実際に現地を見てもらうことになります。

購入の決定については第一印象が非常に重要となることから、売主側の協力が不可欠となります。特に居住中に売却する場合には、生活のゴミが出ていないか、部屋の隅にホコリがたまっていないか、洗濯物は干していないか、部屋はすっきりとして広く見えるかなど、買い手の立場に立ったチェックが必要となります。

また、出来る限り、内覧希望者の予定に合わせることも大切となります。せっかく内覧希望者がいても、希望日時に内覧が出来ないと買い手は購入意欲をなくしてしまうことが多いからです。

なお、売却にあたっては、登記の住所・氏名などの変更がある場合には、変更登記が必要となりますので、事前に確認しておくと良いかと思います。

売買契約を締結すると、手付金の授受が行われ、その後、残代金の授受、鍵の引渡し、所有権移転登記、抹消登記となります。

この際、固定資産税については、日割り計算が一般的となっております。

現住居の売却を検討されている方も、これから購入していずれ売却をされる予定の方も、流れを把握しておくと、今後の進め方もスムーズにいくのではないでしょうか。

リニュアル仲介、前田でした。

土地を購入して、家を建てる場合の注意点(税金面)前のページ

住宅購入時に把握しておきたい仏壇の向きについて次のページ

ピックアップ記事

  1. 住宅購入は不安でいっぱい
  2. 危険な場所は 地形図で見分ける
  3. 立地適正化計画をご存知ですか?
  4. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  5. 土地価格の相場を知る方法

関連記事

  1. かし保険

    マンションの欠陥があったらどうする?!重大な欠陥なら10年以上も保証される?!

    2000年4月以降に売られた新築住宅で瑕疵(かし)が見つかった場合は売…

  2. 不動産取引ガイド

    マイホームを探すHINT!

    2025年以降で政令指定都市で15%以上下落する都市が現れるなどの見出…

  3. 不動産取引ガイド

    相続登記義務化の詳細

    土地や建物を所有している方に相続が発生した場合、これまでは名義変更(=…

  4. 不動産取引ガイド

    2024年1月から適用される?!「マンション節税」について

    相続税を低く抑える「マンション節税」を封じるため、税の算定ルールが変わ…

  5. 不動産取引ガイド

    権利証をなくしてしまったら!?

    土地やお住まい等の不動産を取得すると「権利証」というものをもらうことが…

  6. 不動産取引ガイド

    15年後あなたの住む街は存在する?

    見出しでこのような衝撃的な見出しの街がある記事を見つけましたのでご紹介…

  1. 不動産取引ガイド

    火災保険の基礎知識 知っておきたいポイント(その3)
  2. 不動産取引ガイド

    民泊と土地活用!
  3. 不動産取引ガイド

    フラット適合証明書の残念な事例
  4. お金・ローン・税金

    住宅金融支援機構への問合せ件数増える!?
  5. 不動産取引ガイド

    農地は本当に大変!(農地第4条・5条許可申請編)
PAGE TOP