お金・ローン・税金

建物の面積が縮む!? ~建物床面積の秘密~

今回は、新築戸建の購入時に起こった建物床面積の不思議です。

無事に新築戸建を購入することが決まったAさん。

契約時にきちんと説明を受け、売買契約書には「建物床面積92㎡」と記載されていました。

ところが、無事に融資の承認も下りて、鍵の引渡しを受ける段階になってみると、不動産登記簿には「建物床面積81㎡」となっていました!

10㎡近くも面積が減ってしまっています。

不動産事業者に騙されてしまったのではと、Aさんは不安になってしまいました。

以前の記事で、

~「カベシン」?「ウチノリ」?マンションの面積における2つの表現~

https://smile.re-agent.info/blog/?p=1137

建物の面積には2種類の表記があるというご説明もしましたが、それにしても面積が違い過ぎます。

実は、今回のケースでポイントになったのは、「ガレージ」の部分でした。

売買契約時には、まだ登記簿が出来上がっていませんので、「建築確認済証」などに基づいて建物の面積をご説明します。

この「建築確認済証」には、ガレージの面積が含まれた表記となっていました。

ところが、不動産登記簿にはガレージの面積が含まれていない数値となっていたため、面積に違いが出てきていたのです。

不動産登記簿に建物の面積として参入するには、「三方向以上が壁などで囲われていること」という条件があります。

シャッター等がないガレージの場合で、壁の一部が柱などになっている場合には、

「三方以上が壁」という条件を満たさないため、不動産登記簿の建物面積には含まれないことになります。

建物の実質利用面積が小さくなったわけでもなく、もちろん不動産事業者に騙されたわけでもありません。

書類の表記上の違いだったことがわかりAさんも安心しました。

ただ、今回のようなケースでも、ガレージ部分を除いた建物面積が50㎡を下回ってしまうようなケースだと、住宅ローン減税など各種税制控除が使えないといった問題も出てきてしまいます。

不動産に関係する書類では、根拠となる法令や制度によって、表記面積や必要面積がバラバラになってしまっているのが現状です。

失敗しない不動産選びを進めるためにも、信頼できる不動産エージェントにご相談ください。

***************************************************

■不動産の資産価値を即座に判断

セルフインスペクションアプリ「SelFin」

https://self-in.com/ (ご利用は無料です)

 

■資産となる家を真剣に考えるセミナー

http://www.rchukai.com/#!seminar/c1vy0

***************************************************

あなたはマンション派or戸建て派 どちらがお好みですか?!前のページ

税金をクレジットカードで納付する方法と注意点!次のページ

ピックアップ記事

  1. 土地価格の相場を知る方法
  2. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  3. 立地適正化計画をご存知ですか?
  4. 住宅購入は不安でいっぱい
  5. 危険な場所は 地形図で見分ける

関連記事

  1. お金・ローン・税金

    2022年3月 フラット35金利のご案内

    2022年3月度フラット35金利情報を更新しました。2022年3月…

  2. お金・ローン・税金

    瑕疵保険ってどんな物件にもかけられる?

    本日は瑕疵保険についてです。瑕疵保険とはどういうものかご存…

  3. お金・ローン・税金

    競争力急上昇!固定金利住宅ローンの定番「フラット35」が使いやすくなりました!

    2018年4月1日から、住宅金融支援機構の「フラット35」の制度が大き…

  4. お金・ローン・税金

    住宅ローンを組まれている方は必見。借り換えしない理由がない!!

    民間住宅ローンから融資を受けている方で、2015年11月から2016年…

  5. お金・ローン・税金

    住宅金融支援機構への問合せ件数増える!?

    新型コロナウイルスの影響で、(独)住宅金融支援機構は、お客様コールセン…

  6. お金・ローン・税金

    住宅ローンは借りられる金額で融資を受けると思わぬ落とし穴があるのでお気を付けください。

    最近では、住宅ローン制度が充実しており、住宅金融支援機構、銀行など様々…

  1. 不動産取引ガイド

    東日本大震災から4年、今後の政府の取り組みに
  2. お金・ローン・税金

    今、ピークを迎えている「ふるさと納税」と「住宅ローン減税」の関係性をご存知ですか…
  3. 不動産取引ガイド

    中古建物の価格とは?
  4. デザイン

    中古住宅ならではの家づくり 設備も間取りも思いどおりに実現できました
  5. 不動産取引ガイド

    公示地価の上昇地点(資産価値が下がり難いエリア)を把握しましょう!
PAGE TOP