リノベーション

防音室を実現するための不動産購入

担当者と2人3脚で乗り越え実現できたこだわりの極上空間。
限界ギリギリの予算の中で無駄を徹底的に排除。

仕事で利用するための防音室リフォームを実現することが物件購入の条件だったHさん。防音室の施工費を考えると、都心からかなり離れたエリアでの物件選びとなりました。本当はもっと都心に近いところで見つけたかったのですが、最寄り駅に特急が停まる、駅から徒歩10分以内という条件を満たすこの物件と出会い、一人で住むには広めではあるものの、将来性を考えてこの物件を購入することに決めました。
防音室を考慮した物件探しは想像以上に難航しました。資金計画に余裕がなく、限界ギリギリまで突き詰めて物件を選んでいったため、資金が足りるかどうかが一番不安だったそうです。物件を購入するまではコスト算定を間違えたり、誤解があってそれを訂正してもらったり二転三転。手続きや用意する書類も膨大で、正直仕事のために防音室を作るという強い動機が無ければ諦めていたとHさんは振り返ります。リニュアル仲介のエージェントと2人3脚でなんとか乗り越えることができました。
Hさんが行ったリフォームは防音室がメイン。もともと7.2帖の洋室だった部屋を防音室とし、十分な遮音性能を持たせました。また、洋室に繋がっていたウォークインクローゼットに簡易録音ブースを設けました。専門分野の工事のためやはり施工費がかかり、また、スクリーンやプロジェクター、音を出すための配線などを含めると防音室関係だけで415万円ほどかかりました。反面、防音室施工に資金を集中させるために、住宅設備はそのまま利用する、クリーニングとクロスの張り替えで済ませるなど、徹底して無駄を省きました。
築25年を超えるマンションでしたが、耐震基準適合証明書を取得することで、住宅ローン減税の対象となり、また、フラット35を利用したのですが、浴室に手すりを設置することでフラット35Sが適用され、当初5年間金利0.3%引き下げとすることができました。
イレギュラーな条件が加わると不動産購入は格段に難しくなります。適当な不動産屋だったら、自分が損をしていたかも、大失敗していたかもと思うとゾッとする、と語るHさん。信頼関係が築ける担当者との出会いが失敗しない不動産購入の条件なのかもしれません。

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