不動産取引ガイド

査定方法について

売却の際の査定方法はどのように査定されているかご存知ですか?

今回は査定方法についてです。

住宅を売却する際には、まず、不動産業者に査定を依頼する事になります。査定価格は業者によって異なりますので、複数の業者に依頼するのも良いかと思います。

ここでは、宅地建物取引業者が、具体的な売り出し価格を決定する際に参考とする価格の一般的な査定方法をご紹介します。

まず、対象地と類似した事例を選定します。この際、簡易に求める場合には、近傍類似の地価公示価格を用いる場合もあります。また、成約価格を基にした不動産取引情報提供サイトや国土交通省土地総合情報システムもあるので参考にされると良いかと思います。

次に、事例地と対象地それぞれについて、交通の便、店舗への距離や街並み、近隣の利用状況、騒音・振動や日照・採光、眺望・景観などの環境、排水・ガスなどの供給処理施設の状況、街路の方位・幅員・路面・周囲街路の状況、間口、形状などの画地の状況等、所定の項目について比較を行います。

最後に、対象地が市場で売りやすい不動産なのか、売りにくい不動産なのかの度合いを示す流通性比率を考慮して、対象地の査定価格を求めます。

ただし、ここで注意しなければならないことは、事例地の選定です。取引事例は、売り急ぎ等の特殊な事例が含まれている事例は避けて、できるだけ多く収集し、選定しなければなりません。

また、取引時点が新しく、規模も同規模も事例を選定する必要があります。

さらに、対象地と同一の圏内(徒歩圏、バス圏の区分)にある事例を選定しなければなりません。

このように、評点格差による査定は、1つの事例との比較で対象地の価格を求めることになるため、事例地の選定には十分留意する必要があります。

購入物件を決める際にも、十分注意すべき点があるかと思います。

売却をすぐに考えていないからといって、資産価値が下がり易い物件を選ぶと、いざという時になかなか売れずに困ってしまう事になります。

現時点の事だけを考えるのではなく、将来の事も考慮して住宅選びをされてはいかがでしょうか?

リニュアル仲介、前田でした。

平成30年度の路線価図等が公開されました!前のページ

空地・空き家所有者の探し方次のページ

ピックアップ記事

  1. 土地価格の相場を知る方法
  2. 住宅購入と 生涯の資金計画
  3. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  4. 住宅購入は不安でいっぱい
  5. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    俺の隠れ家的なガレージやカーポート設置で固定資産税が増える?!

    一戸建ての駐車スペースのプランには、スペースだけを確保し床面はコンクリ…

  2. 不動産取引ガイド

    不動産エージェントを味方につけよう!

    初めて不動産業者を尋ねるときは、なんとなく抵抗を感じる方も多いと思いま…

  3. 不動産取引ガイド

    不動産購入の際に知っておきたい、「スマートシュリンク」という考え方?!

    皆様、ご存知の通り、日本のほとんどの地域で人口減少が進んでいくのは避け…

  4. 不動産取引ガイド

    省エネルギー住宅とは

    省エネルギー住宅とは、我が国の家庭のエネルギー消費において、約30%を…

  5. 不動産取引ガイド

    不動産登記事項証明書がバージョンアップ!QRコードが追加されました!

    令和2年1月14日から、法務局で取得できる不動産登記事項証明書(通称、…

  6. 不動産取引ガイド

    意外に知らない「住民票」の秘密

    別に秘密でも何でもありませんが、住民票の小ネタです。居住地の市…

  1. お金・ローン・税金

    40歳未満の住宅購入に際して、最大50万円の補助金?!
  2. 不動産取引ガイド

    夢のマイホームは、本当に夢にしかない可能性があります...
  3. 不動産取引ガイド

    2018 年8月度の不動産相場
  4. 不動産取引ガイド

    海外と日本の住宅の違い
  5. お金・ローン・税金

    2020年3月 フラット35金利のご案内
PAGE TOP