不動産取引ガイド

シェアビジネスの中に見る不動産の『所有』と『シェア』の違いについて?!

6月4日(土)の日本経済新聞に車や部屋などを貸し借りする「シェアビジネス」で、経済産業省と業界団体が共通基準をつくり、損害保険の加入義務付けや、利用者への情報開示などを盛り込む予定との記事が出ていました。将来的には優良企業の認証規格にすることも検討し、信頼性を高めて、新たな市場の育成につなげるそうです。

そもそも、シェアビジネスとは空き部屋、たまにしか乗らない車、空き時間などの「遊休資産」を必要とする人に有効活用してもらい、お金を受け取る新たなビジネスの仕組みの事です。近年、インターネットを通じた借り手と貸し手のマッチングで急速に拡大しています。

日本の家計資産における資産別の割合を見てみますと、約7割は不動産となっており、資産形成の中に不動産を『所有』することの必要性が感じられます(総務省 平成21年全国消費実態調査より)。

クリックしてgaiyo.pdfにアクセス

不動産を所有するということは、自宅に投資していることと同義ですし、資産形成につながるものと考えます。常に『シェア』する生活をして、お金がなくなった場合は生活に困るようなシーンが予見されますし、老後を迎えた際に住む場所に困らないよう、資産形成をどこかで行っていく必要性があるようです。また、不動産を通じて『所有』と『シェア』について考えると、『貯蓄性』の違いがあります。全てを所有することは難しい為、必要なシーンに応じて『所有』と『シェア』を使い分けしていくことが重要です。

経産省と業界団体の「シェアリングエコノミー協会」などの有識者らが集まり、6月中にも官民協議会を立ち上げ、共通基準づくりを始めるようです。業界団体には自家用車の配車サービスのウーバージャパン、民泊大手の米エアビーアンドビー(Airbnb)など多くの分野の企業が参加していますが、民間協議会で今後の方針を決めていくようです。

このような報道が増えていますので、『所有』と『シェア』の違いについて、真剣に考えていただければ幸いです。

法人営業部 犬木 裕

———————————————–

「資産となる不動産を真剣に考えるセミナー」

・マーケットを知る
・資産性とは何か
・リスクを考える
・減税・補助金
・私達ができること

↓ 詳細はコチラ ↓
http://www.rchukai.jp/semi/

———————————————–

 

東京23区のアパートは空き家だらけ前のページ

不動産の所有者が認知症になってしまったら?次のページ

ピックアップ記事

  1. 住宅購入と 生涯の資金計画
  2. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  3. 危険な場所は 地形図で見分ける
  4. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  5. 住宅購入は不安でいっぱい

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    2018 年2月度の不動産相場

    公益財団法人東日本不動産流通機構(通称:東日本レインズ)から、2018…

  2. 不動産取引ガイド

    片手仲介・両手仲介

    安心安全な不動産取引を実現するために私たち不動産仲介会社が売主様、買主…

  3. 不動産取引ガイド

    知らないと損をする?!相続税計算のありがちなミス!

    ある日突然、相続が発生し、相続した家を売るか売らないかで兄弟間でトラブ…

  4. 不動産取引ガイド

    トリプルガラスのメリット・デメリットについて

    トリプルガラスとは3枚のガラスを組み合わせた複層ガラスです。…

  5. 不動産取引ガイド

    「盛土」と「切土」の注意点

    日本の国土は、山間部が多いため、もともと平坦なところばかりではなく、傾…

  6. 不動産取引ガイド

    住宅購入時に把握しておきたい仏壇の向きについて

    仏壇を持っている方の場合、引っ越しや住宅購入時に置かれる向きを気にされ…

  1. お金・ローン・税金

    2024年3月 フラット35金利のご案内
  2. 不動産取引ガイド

    マンションの敷地の権利~定期借地の場合~
  3. 不動産取引ガイド

    『デュアラー』が増えている?!2拠点生活を楽しむ人が増えている!
  4. マンション

    「カベシン」?「ウチノリ」?マンションの面積における2つの表現
  5. 不動産取引ガイド

    マンション購入をご検討の方へ 共用部の地震保険の加入状況も把握しましょう!
PAGE TOP