不動産取引ガイド

欠陥住宅とは

欠陥住宅とは、建築基準法などの基準を満たしていない住宅や設計図通りに施工されていない住宅、安全性や快適性などに不具合をきたす住宅のことをいいます。

欠陥住宅には様々な原因があり、コストダウンのために目に見えない部分を手抜きしたり、品質を落としたりする意図的なものと、意図はしていなくても、設計者や施工者の技術不足やミスによるものがあります。

また、注文住宅などで多く発生するのは、建て主と建築業者間の意思の疎通が図れていなかったため、建て主のイメージと違った建物や箇所になってしまった場合なども欠陥住宅と呼ばれることもあります。

欠陥住宅を購入しない為の内見の際のチェックポイント

1. ビー玉やピンポン玉を床の真ん中に置いて転がらないかの確認してみる。(居住中は不可)

2. 床を隅々まで踏んで歩いてみて、フローリングの浮き沈みや感触の違和感がないか確認してみる。

3.部屋の隅やクロス・木製建具にカビや黒ずみ、水の浸みた跡などがないかの確認。

4.窓や戸がスムーズに開閉できるのかの確認。

5.窓や戸を閉め切った時に、薬臭さやカビ臭さがないかの確認。

いかがでしょう。
内見の際、特に特殊な道具などなくても自分で確認することはできます。

また欠陥ではなく軽微な不具合となるものあります。

軽微な不具合とは、例えば、壁クロスの破れやはがれ、基礎部分のヘアクラック(髪の毛程度の細さのひび割れ)、建具のちょっとした建て付けの悪さなどです。

特に木造建築物の場合はその性質上、空気の乾湿の変化によって、建て付けに変化が出る場合があります。

軽微とはいっても補修費用が掛かりますので購入前に見つかった不具合は売主負担で補修が可能なのか、現況有姿(そのままの状態)での引き渡しなのか、契約前にきちんと確認しておくことでトラブルを未然に防げるのではないでしょうか。

欠陥住宅だと判断することは一般の方が目視だけで判断することは非常に難しいことです。建築士によるインスペクション調査することをお勧め致します。

リニュアル仲介では内見の際同行してお客様と一緒に物件の確認をします。

また購入を検討される物件に関しては有料にはなりますが建築士によるインスペクションをお勧めいたします。
気になる物件がございましたらお気軽にご相談下さい。

リニュアル仲介、渡辺でした。

ご自宅のキッチン、使い勝手はいかがですか?前のページ

消費増税後の不動産購入のポイントについて次のページ

ピックアップ記事

  1. 土地価格の相場を知る方法
  2. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  3. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  4. 危険な場所は 地形図で見分ける
  5. 立地適正化計画をご存知ですか?

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    国民年金の「納付期間45年へ延長」住宅購入を消費ではなく未来への貯金に代える方法

    政府が国民年金の保険料の納付期間を20歳から65歳までの45年間に延長…

  2. 不動産取引ガイド

    まず初めにリノベーション物件を内見しましょう

    中古物件の売却の際にリフォームを行っている物件を一般にリノベーション物…

  3. 不動産取引ガイド

    2015基準地価の特集

    2015/09/17の日経新聞に掲載されていた 国土交通省がまとめた2…

  4. 不動産取引ガイド

    あなたに合った構造は?注文木造住宅の工法と特徴

    木造は、日本の注文住宅の半分以上の割合を占める工法です。古くか…

  5. 不動産取引ガイド

    住宅購入は不安でいっぱい

    9月9日の読売新聞で「金融緩和「静かな出口」探る、賃上げ見極めは「年末…

  6. 不動産取引ガイド

    ドローンを活用しての建物インスペクション 測定基準を来年度にまとめる?!

    本日、2016年10月3日(月)の日本経済新聞の朝刊に、「ドローン性能…

  1. お金

    持ち家と賃貸はどちらがお得!?
  2. 不動産取引ガイド

    登記簿上の所有者不明土地が九州本島より広い事をご存知ですか?!
  3. お金・ローン・税金

    平成27年7月 住宅ローン審査における既存借入金額の扱い
  4. 天災・事故等

    レオパレスの物件不良問題から考える建築確認
  5. 不動産取引ガイド

    マイナス情報こそ重要!家探しはSelFin(セルフィン)/物件提案ロボを活用しま…
PAGE TOP