お金・ローン・税金

2020年の法改正!!チェックしておいてください。

民法が100年ぶりに大改正され、2020年4月に施行されました。
法改正に伴い不動産購入に直接関係のあるものや、そうでないものもありますが、少し紹介したいと思います。

◆瑕疵担保責任
『瑕疵担保責任』とは、売買契約の履行において、引き渡された目的物が種類または品質に関して契約の内容に適合しない場合に、売り主が買い主に対して負うこととなる責任。債務不履行により生じる責任のひとつで、目的物が特定物である場合の「契約不適合責任」と同義である。
●瑕疵担保責任から契約不適合責任に
改正前は目的物に「瑕疵」がある場合、請負人の担保責任の追及が出来るとされていましたが、改正後は目的物が「契約の内容に適合しない」場合に変更されました。
●担保責任に期間
改正前は、担保責任の権利行使の期間制限は「引き渡した時」から1年でしたが、改正後は契約内容への「不適合を知った時」から1年以内の通知へと変更されました。

◆特殊建築物の建築確認について、床面積の条件が緩和
これをまで特殊建築物のうち、用途部分の床面積が100㎡超えるもの新築等については、建築確認が必要とされていました。
この床面積の条件が緩和され、一定の用途に供する特殊建築物のうち、用途部分の床面積が200㎡を超えるものについてのみ、建築確認を受ければよいということになりました。
特殊建築物とは、映画館や演芸場などなので、直接は関係ない法改正ですね。

◆長屋や共同住宅に関する単体規定において、界壁の条件が緩和
これまで、長屋または共同住宅の各戸の界壁は、一定の遮音性能を有し、小屋裏又は天井裏に達するものに限ることとされていました。この条件が緩和され、界壁が一定の遮音性能を有し、しかも、天井が一定の遮音性能を有する場合には、界壁は小屋裏または天井裏に達するものではなくとも、認められることになりました。
これは隣接する住戸からの日常生活の音が低減される為に定められているものです。

冒頭でも申し上げましたが、住宅購入にて直接関係のないものもありますが、法改正によって契約時にチェックしておいた方が良い事もありますので参考までに…
リニュアル仲介、前田でした。

家づくりヒヤリングシートの活用前のページ

住宅ローン利用者の実態調査次のページ

ピックアップ記事

  1. 住宅購入は不安でいっぱい
  2. 住宅購入と 生涯の資金計画
  3. 立地適正化計画をご存知ですか?
  4. 危険な場所は 地形図で見分ける
  5. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    住宅購入に失敗しやすい人の共通点

    住宅を購入すると決めたら、いい物件を購入したいものですが、不動産購入と…

  2. 不動産取引ガイド

    深刻な木材不足が引き起こす住宅問題

    現在、深刻な木材不足が問題となっています。アメリカ、中国などの…

  3. 不動産取引ガイド

    ネット銀行も強化する住宅ローン『ペアローン』の注意点について

    ネット銀行や大手銀行が、夫婦で住宅ローンを借りる「ペアローン」の開拓に…

  4. 不動産取引ガイド

    「景色を借りる」~借景を楽しむ住まい~

    先日、中古戸建のご案内に行ってきました。駅からはやや距離があり…

  5. 不動産取引ガイド

    中古戸建てを購入する際に耐震改修の補助制度を利用したい

    日本は地震大国です。大きな地震被害に見舞われるたびに構造性能が検証…

  6. お金

    実質定年から逆算する ローンの安全な借入れ時期

    現在、ほとんどの企業の定年は60歳になっています。ただし再雇用制度があ…

  1. 不動産取引ガイド

    想像力を膨らました内見をしませんか?
  2. お金・ローン・税金

    住宅ローン控除を理解しておきましょう。
  3. 不動産取引ガイド

    燃えない街づくり ~防火地域~
  4. 不動産取引ガイド

    阪神淡路大震災以後の木造住宅の改正
  5. 不動産取引ガイド

    建物状況調査に関する少し深い情報 その4
PAGE TOP