「海外赴任者 帰任に備えた日本の家探し」シリーズ。今回は、住宅購入のスケジュールの大枠をご説明したいと思います。所要日数、帰国の回数、手続きのタイミング等をチェックしてみましょう。まず、不動産取引流れは下記のようになっています。インスペクションは考慮していない、現在の不動産業界の一般的なスケジュール感を書きました。
A.内見
↓(同日)
B.買付申込み
↓(2~7日後)
C.重要事項説明・売買契約
↓(1~1.5ヵ月後)
D.決済(=融資実行=所有権移転=物件引渡=売買残代金支払い)
※決済の1週間前までに金銭消費貸借契約締結。
インスペクションは、上記AとBの間、又は、BとCの間に実施することになります。物件の売買契約を締結するまでは、その物件を完全におさえることはできませんので、上記A~Cまでは、一度の帰国のタイミングでまとめて手続を行う必要があります。
インスペクションを実施する場合には、上記スケジュールに加え、最低でも1週間は多く日数がかかります。金銭消費貸借契約(略称:金消契約。キンショウケイヤク)は、決済とセットのもので、融資実行の1週間前(短い銀行では3営業日程度)までに締結しておく必要があります。よって、初回の帰国で「A~C」、二回目の帰国で「金消+D.決済」という流れになります。
最近ではネットバンクが住宅ローン商品を提供し始めており、「金消+融資実行」についてはネットで完結できるものも出てきているようです。
(まだ私の方でも実際に使用したことがありませんので、確約できるものではありません)所有権移転登記の手続きについては、通常よりも本人確認の手間がかかりますが、手続き上は問題ないようです。もし前述の通り、融資の部分がネットで完結できるようであれば、理屈上は決済手続きができることになりますので、二回目の帰国が省略できるかもしれません。
リニュアル仲介ではこのようなことについても適切にアドバイスさせて頂きながら、お客様のお住まい探しをお手伝いしております。住宅購入を検討の方は是非ご相談下さい。
リニュアル仲介本部パイロット店 エージェント石川でした。