家を持つ時期は人によってさまざまです。
仕事、結婚、出産・子育て、老後など、人生にはさまざまなライフステージがあり、生活も絶えず変わっていきます。
また、多くの人が長期間のローンを組んで高額な商品を買うわけですから、お金のことも考えなくてはいけません。
令和3年度住宅市場動向調査報告書より平均年齢・平均年収・居住人数・ライフステージ・購入時期をまとめてみました。
家を買ったタイミング
■平均年齢
国土交通省が公表している「令和3年度住宅市場動向調査報告書」によれば、初めて住宅を取得した世帯主の平均年齢は30~40代が多いようです。
注文住宅の場合、平均取得年齢は40歳となっています。
30代は46.5%、40代は23.3%で、合計すると69.8%の人が30~40代で家を取得しています。
ほとんどの住宅ローンは、返済期間が最長で35年間となっています。定年までに住宅ローンの返済期間が完了するように考えられます。
■平均年収
全国平均の内訳を見ていくと、年収600万~800万円台が31.6%ともっとも多く、次いで年収400万~600万円台が24.2%です。
■居住人数
国土交通省「令和3年度 住宅市場動向調査報告書」 によれば、一世帯あたりの平均居住人数は、新築戸建(注文住宅)・新築マンションでは「3人」が最も多いという結果です。
■ライフステージ
「結婚・出産」や「子供や家族のため」といった理由から住宅を購入する割合が高くなっています。
■購入時期
不透明な経済・社会情勢、新築・中古のどちらも価格上昇に拍車がかかる不動産市場ですが、購入する動機があるのであれば、早めに購入した方が生涯の住居費が安く抑えられるのは確かなようです。
また、ご家族のライフステージも刻々と変化して必要な住まいのかたちも変わっていきます。
自分自身の収支の状況や資金計画を作成してローン返済以外の生活費や教育費との兼ね合いも考慮して買い時を見極めてみてはいかがでしょうか。
多くの人は、マイホーム購入の資金調達に住宅ローンを利用します。
住宅ローンの返済期間は、最長35年です。(80歳までに返済完了)
多くの金融機関ではローンを利用できる年齢に上限を設けています。
年齢が上がると返済期間が短くなり、月々の支払額が増えるということになります。
また年齢だけでなく、住宅ローンの審査では健康状態もチェックされます。
多くの金融機関では、融資条件として団体信用生命保険への加入が義務付けられています。
加入したいタイミングで健康面に問題があると、団信には加入することができなくなります。
健康不安が原因で住宅ローンが組めない場合もあります。
こうした観点からいえば、住宅ローンを組むのは健康で若いうちのほうが有利かもしれません。
住宅購入に悩み続けて賃貸に住んでいる間も、家賃の支払いは発生します。賃貸に住んでいる時間が長ければ長いほど、生涯の住居費は増えることになります。
住宅ローンは家賃と違い、完済というゴールがあり、完済すれば土地や建物が自分の資産として手元に残り、将来的に住み替えの必要ができたときは売却して現金化することも可能になります。
マイホームの買い時は人それぞれですが、まずはいくらの住宅ローンが組めるのかを知った上で探してみてはいかがでしょうか。
リニュアル仲介、渡辺でした.