不動産取引ガイド

中古住宅購入時にされるリフォーム人気箇所と注意点

中古住宅購入時にリフォームされる人気箇所、そして注意点等を今回はお伝えします。事前に知っておくと物件の内覧時に注意してみることも出来ますのでご参考にしてください。

中古住宅購入でリフォームされる箇所、多いものから記載していきます。
・浴室
・トイレ
・キッチン
・洗面所
・外壁、屋根、それらの防水
・リビング、居間
・玄関、廊下
・子ども部屋、寝室などの内装
・エントランス、外構まわり
・断熱、床暖房
・耐震補強などの構造補強
・シロアリ害虫駆除工事

圧倒的に多いのが、水回りのリフォームです。水回りは設備の機能が毎日の暮らしに直結していますし、直接肌に触れることも多いので、新しいものに交換して「快適に過ごしたい」と希望されるお客様が多いです。

その他、内装のクロスや収納などは目につきやすいところなので、見落とすことはありませので、購入者自身でリフォームをするか、しないか判断できる事が多いです。

しかし、中古住宅購入で気を付けて頂きたいのは、まず「外壁、屋根、それらの防水」工事(特に戸建ての場合)です。

住宅にとって外部から「水を入れない」ということは、建物を長持ちさせる一番の重要事項です。

外壁などは、よっぽど汚れていないと見落としやすい場所になります。一見きれいなように見えても築10年を過ぎたあたりから劣化が始まっています。細かくよく見ると窓にクラックと呼ばれる小さなヒビが入っていたり、パネル外壁の目地が劣化していたりします。
屋根も同じく、色が抜けて白っぽくなっていたり、北側の屋根はコケが生えていたり、瓦の場合は漆喰が落ちていたりする場合があります。

「バルコニーの防水」もとても大事です。特にドレンと呼ばれる排水口まわりや壁や床にひび割れなどがないか確認が必要ですし、床下も構造を保つのに重要な部分です。

また、結露などがある場合は内窓を施したり、断熱することも併せて検討してみましょう。

このような劣化修繕工事は金額も大きくなりやすい部分ですので、自分で判断するのは難しい場所になるので、見落としやすくなってしまいます。

ですが、むしろ内装より重要な部分でもあるので、契約前の購入検討段階で建築士によるインスペクション(建物状況調査)などをされ、リフォームを踏まえた住宅購入をされることをお勧めします。

その他、戸建てであれば玄関やエントランスも思い切って新しくすると、第一印象の見た目にも雰囲気が大きくかわり、満足度が高いリフォームにもなります。

中古住宅購入では、リフォーム前提の購入なるケースが多く、劣化状況の確認やリフォーム費用を含めた資金計画が必要となります。担当エージェントと一緒に内見・相談しながら総合的に購入判断していくことをおすすめいたします。

子育て中のママでも学べる方法前のページ

住宅ローンの融資残高が膨張を続ける日本!これからどうなる?!次のページ

ピックアップ記事

  1. 住宅購入と 生涯の資金計画
  2. 住宅購入は不安でいっぱい
  3. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  4. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  5. 土地価格の相場を知る方法

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    住宅購入 最初に理解すべきこと

    エージェントの中田です。私は、日頃皆様の住宅購入のお手伝いをしてい…

  2. マンション

    入居者・購入者に負担転嫁?!管理組合向けのマンション保険料の引き上げが続いています。

    損害保険各社はマンション管理組合が共用部分の損害に備えて加入する保険の…

  3. 不動産取引ガイド

    築年数が古い一戸建て住宅はお買い得ではありません

    最近youtubeで築年数が古い戸建てを購入して「○○万円でリフォーム…

  4. 不動産取引ガイド

    いつまで市内をバスは走る?!住宅購入時に『バス便』は注意が必要?!

    ■いつまで市内をバスは走る?!(バス便は何時まで続くのか?!)…

  5. 不動産取引ガイド

    畳が6枚ある和室は6畳分の広さがあると思っていませんか?

    今回は、畳のお話です。通常間取り図などで●畳もしくは●帖と記載され…

  1. 不動産取引ガイド

    災害時の家庭備蓄
  2. 不動産取引ガイド

    防犯対策は万全ですか?
  3. 不動産取引ガイド

    不動産取得税とは
  4. 不動産取引ガイド

    住みたい街最新ランキング
  5. 不動産取引ガイド

    建物の天井裏を点検できるロボットが開発されました。
PAGE TOP