不動産取引ガイド

子育て世代の家選び①

子育てする中での家選びはなかなか難しいものがあると思います。
まだ子供が小さい時は家の中を走り回るので防音床の住宅が良い、また子供が少し大きくなると部屋数も必要となるのである程度の広さも欲しい、そして子供が大きくなって家を出る頃には掃除が大変なので少し狭い部屋が好ましいなど、その時々に応じて部屋の状況が異なってくることが多いからです。

子育て世代の住宅ニーズを把握するために、首都圏にマンションを所有する方に「マンションを購入した時と居住した後の住まいに関する重視ポイント」について購入した時と後では、どういった違いがあったのだろうか? というアンケートを実施したようです。

アンケート内容としては下記の項目を入居前と入居後でどの程度を重視したかという内容でした。
①子育て環境「役所・病院・スーパーなどの生活利便施設」
②マンション設備「セキュリティシステム」
③マンションの間取り「収納力(クローゼットの場所や収納量)」
この項目ですと入居前から重視する方は多いようで、特に①と②においては関心が高い方が多いのではないでしょうか。

購入してそこに長く住むとなってからは、以前よりも子どもが成長したときのことまで気になってくる方も多いのではないでしょうか。
「放課後の預かり施設までの距離」や「小学校(学区)についての評判」で、購入後の重視度が高くなってくるかと思います。
また、「自治体の助成金や支援制度」も、家計や子育てに長く影響するだけに気になる点とも言えると思います。
なお、助成金や支援制度は自治体によってさまざまなので、できれば購入時にしっかり確認しておいていただくと良いと思います。

ですが、上記の①~③は子育てをしていなくても気になる項目となってくる内容ですので、
役所や病院、スーパーなどのチェックは内見時には必ずしておくと良いと思います。
あまり立ち寄ったことの無い土地に関しては、事前に下見をしておく事や、内見後に周辺環境を一通り歩いてみるのも良いと思います。

子育て環境として気になる点は、住宅ももちろんですが周辺環境も重要となります。
広めの遊具などがある公園があるか、交通事情などの道路の安全性なども重要となってくると思います。
是非、そういった点もイメージしながら住宅探しを進めてみてください。
今後の参考にしていただけたらと思います。

次回は子育て世代が選ぶマンションの特徴などもお伝えしようと思います。

赤ちゃんがいるリビング前のページ

外観だけの美しさにとらわれず、しっかりとチェック!次のページ

ピックアップ記事

  1. 住宅購入と 生涯の資金計画
  2. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  3. 住宅購入は不安でいっぱい
  4. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  5. 立地適正化計画をご存知ですか?

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    本当の価値を見極める ~不整形地の資産価値~

    土地の形には、正方形、ほぼ正方形、長方形、ほぼ長方形、台形、ほぼ台形、…

  2. 不動産取引ガイド

    耐震改修済み物件はお得なのか

    中古物件を検討する際にどうしても気になる「耐震性」。築年数が古い物…

  3. お金・ローン・税金

    中古住宅のローン控除利用。物件選びの内見時から注意を向けましょう。≪戸建編≫

    築20年(耐火構造の場合は25年)を超えても、既存住宅瑕疵(かし)保険…

  4. 不動産取引ガイド

    住宅関連ニュースも鵜呑みにしてはいけません

    情報があふれかえる状況で、その内容を鵜呑みにしてはいけない、というのは…

  5. 不動産取引ガイド

    角地はメリットがあるのか?建ぺい率の緩和措置

    各市区町村では、都市の健全な発展と秩序ある整備を図るために、「都市計画…

  6. 不動産取引ガイド

    水道の埋設管についての確認ポイント

    戸建て住宅や土地を購入するときには、水道の配管やその埋設状況などについ…

  1. 住宅の資産性

    冬場の電力供給不足から考える不動産取引への影響
  2. 不動産取引ガイド

    宅建業法改正法案が閣議決定 インスペクションの普及前進?!
  3. 不動産取引ガイド

    2020 年8月度の不動産相場
  4. 不動産取引ガイド

    資産価値を下げるリフォーム!自己満足と資産価値は反比例。
  5. 不動産取引ガイド

    住宅購入に失敗しやすい人の共通点
PAGE TOP