リニュアル仲介通信

平成26年3月 中古戸建てを安心してお得に購入するには住宅の耐震化がポイントです

国は既存住宅流通活性化を推進しており、平成26年度も既存住宅の取得を支援する様々な制度が設けられる予定です。これらの制度を活用し「お得」に住宅購入するために欠かせないのが住宅の耐震化です。今回は戸建住宅の耐震性の考え方と耐震化によって得られるメリットについてご説明いたします。

住宅ローン減税、長期優良住宅化リフォーム推進事業…
耐震化は住宅取得支援制度利用の要件です

住宅購入者にとって欠かせない制度が住宅ローン減税。しかし木造住宅の場合、築20年以上の住宅は住宅ローン減税の対象外となってしまいますが、住宅の耐震性を証明する耐震基準適合証明書があれば、築何年でも住宅ローン減税の対象となります。
また、長期優良住宅化リフォーム推進事業は、住宅の性能向上のためのリフォーム費用の1/3、最大100万円まで補助される新しい支援制度です。この制度を利用するには、対象となる住宅の耐震性能と劣化対策性能について、定められた基準をクリアすることが要件となります。つまり、戸建住宅を考える場合、住宅の耐震化は必要不可欠と言えるのです。

(耐震基準適合証明書についてはこちらもあわせてご覧ください)

 

新耐震?旧耐震?築年数で見る戸建住宅の耐震性と考え方

住宅の耐震性は、建物の劣化状況などもありますので、建築士による耐震診断を受診しないと正確には判断できないのですが、建築年度でおおよその判断が可能です。大きく分けて3つに区分されます。
まずはじめに注意したいのが、昭和56年5月以前の「旧耐震」と呼ばれる時期です。この時期の建物は、現行基準からすると建物に必要な強さが不足しており、改修費用も多額になる傾向が見られます。
それでは昭和56年6月以降の「新耐震」なら大丈夫なのでしょうか。答えはNOです。阪神淡路大震災の教訓を受けて平成12年6月に建築基準法が改正されており、新耐震であっても平成12年5月以前の建物は何らかの問題を抱えている可能性があるのです。

h2603_01

 

中古住宅のリスク=改修費用
購入を決定する前に改修費用を確認しましょう

住宅取得支援制度を活用しつつ、安心して住み続けられる住宅購入のポイントは中古住宅に潜むリスク、すなわち改修費用を知ることです。
リフォームに関する打ち合わせは購入する物件が決まってから進められることが多いのですが、物件の購入を決定する前に改修費用を把握し、資金計画に収まっているかどうか確認しましょう。後から想定以上の改修費用が必要になると判明しても売買契約を撤回することはできません。
リニュアル仲介では建築士による建物調査を2物件まで無料で実施するなど、中古住宅だからこそ安心してお取り引きいただけるサービスを提供しております。中古住宅をご検討の場合は、まずはお気軽にご相談ください。

h2603_02

 


 

PDFファイルダウンロード


「気にいらないところがどこにもない」限られたリフォーム予算の中で希望の住環境を実現前のページ

古屋が持つ重厚感。 新築にはない既存住宅ならではの味わいを活かす。次のページ

ピックアップ記事

  1. 土地価格の相場を知る方法
  2. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  3. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  4. 住宅購入と 生涯の資金計画
  5. 立地適正化計画をご存知ですか?

関連記事

  1. リニュアル仲介通信

    修繕積立金が不足しているマンション

    マンションを検討する上で気になるのが管理費と修繕積立金です。住宅ローン…

  2. リニュアル仲介通信

    いよいよ始まる安心R住宅

    国土交通省による「安心R住宅」という新しい制度が始まります。12月…

  3. リニュアル仲介通信

    カフェテリアの様なこだわりのリノベーションが不動産の価値を劇的に下げてしまう理由

    リニュアル仲介本部では、住宅を購入される方へ「資産となる住宅(資産価値…

  4. リニュアル仲介通信

    平成26年12月 過去の取引事例から不動産の「価値」を見定めましょう。

    住宅購入を検討する際に気になるのが物件の相場観。何も知らずに物件探しを…

  5. リニュアル仲介通信

    平成27年5月 修繕積立金の目安

    資産価値が下がりにくい住宅購入において、戸建てに比べ流動性の高いとされ…

  6. リニュアル仲介通信

    性能を維持・保全しやすい住宅の工法とは?

    戸建て住宅には木造軸組工法や2×4工法といった木造住宅のほかに、鉄筋コ…

  1. 不動産取引ガイド

    不動産購入時に必ず目にする登記簿謄本。
  2. 不動産取引ガイド

    その中央線がまっすぐな理由…ご存じですか?
  3. 不動産取引ガイド

    住宅改修は介護保険で上限20万円軽減できる?!
  4. 不動産取引ガイド

    コーポラティブハウスのメリット・デメリット
  5. 不動産取引ガイド

    2018 年1月度の不動産相場
PAGE TOP