熱中症の予防を促す情報として、全国で「熱中症警戒アラート」が発信されます。いつでも、どこでも、誰でも、条件次第で熱中症になる危険性があります。気象情報をうまく活用して、自分がいる環境が熱中症の危険にさらされているかどうか確認することが大切です。
◆「熱中症警戒アラート」とは??
近年、熱中症によって救急搬送される人数は増加傾向にあり、死亡者数も増えています。
そのような状況下で、熱中症を予防するための行動を促す情報として発信されるのが「熱中症アラート」です。
これまでは、最高気温が概ね25℃以上になることが予測される場合に、高温注意報を発表して、熱中症への警戒を呼びかけていました。
熱中症アラートは、高温注意報に代わって、熱中症の危険性が極めて高い暑熱環境が予測される場合に発表されます。
●発表単位:全国を58に分けた府県予報区
●発表のタイミング:前日の午後5時および当日の朝5時
●発表基準:暑さ指数(WBGT)が33以上と予測した場合
◆暑さ指数(WBGT)では湿度が重要なポイントに
発表基準である暑さ指数(WBGT)とは、熱中症の危険性を示す指数で、気温・湿度・輻射熱(日差しなど)の3つの要素を取り入れて計算されています。
この中で湿度の効果が7割を占めていて、重要な要素となっています。湿度が高いと、汗が蒸発されにくく、体の中に熱がたまりやすいため、熱中症になる危険が高まります。
気温だけでなく、湿度もこまめに確認して、熱中症を予防しましょう。
◆熱中症警戒アラート発表時はいつも以上に万全の対策を
熱中症警戒アラートが発表されるのは、危険な暑さが予想される時です。
この情報が発表されたら、身の回りの環境を確認して、以下のような熱中症を予防する行動を実践するようにしてください。
①外出はできるだけ控え、昼夜問わずエアコン等で温度を調節
②屋外や空調のない屋内での運動は、原則、中止や延期を
③こまめな水分補給など、普段以上に熱中症を予防する行動を
④家族や身の回りの人に、熱中症に気を付けるように声をかける(高齢者や子供など熱中症のリスクが高い方は特に注意)
⑤暑さ指数(WBGT)を確認して、身の回りの環境を把握する
5月から6月にかけては、晴れると汗ばむ陽気となったり、雨の日は湿度が高く蒸し暑くなったりします。
本格的に暑くなる前から、自分のいる環境の熱中症の危険度を常に気にする習慣をつけることが大切です。
熱中症警戒アラートや気象情報などをうまく活用して、熱中症の危険性から身を守るための対策を心掛けてください。
住宅購入の際には断熱材などが入っている住宅を選ぶなど、購入時にも対策は可能かと思います。
また、住宅購入時に陽当たりの良い物件を選ばれる方も多いと思います。
同時に風通しの良いところも確認をして、お部屋の熱がこもらないように工夫をされると良いと思います。
熱中症は事前に意識していれば防ぐことが可能ですので、くれぐれも気を付けていただけたらと思います