不動産取引ガイド

海外赴任者 帰任に備えた日本の家探し 15 【ローン正式審査~決済編 4/6】

「海外赴任者 帰任に備えた日本の家探し」シリーズ。今回は、「3.火災保険の検討と加入手続き」についてご説明したいと思います。今回の記事は、リニュアル仲介本部 前田がお送りしたします。

まず、火災保険を決めていくタイミングについて。国内に居住されている方の場合は、売買契約後に申込む住宅ローンの正式審査の回答がでてから、決済(=融資実行=所有権移転=物件引渡=売買残代金支払い)までの間に、複数社の比較や、特約等の検討をしていけば、じゅうぶん間に合います。しかし、海外居住の方の場合、帰国の日数も限られています。補償内容で分かりづらい点について、保険会社(あるいは代理店)の方から、電話や対面で説明を受けづらい環境にありますので、できれば、売買契約で日本にいるタイミングで、保険会社(もしくは代理店)からの説明を受けられるよう手配しておくと良いでしょう。重要事項説明(重説)・売買契約(売契)の手続きは3時間程度ですので、例えば、午前中に重説・売契、お昼過ぎくらいに保険会社との打合せというようなスケジュールを組んでおくと、効率的です。ちなみに、弊社は保険の代理店もしておりますので、お客様が保険会社とスケジュール調整をする手間もかからず、とても簡単です。

火災保険の特約は種類が多く、どのようにプランを決めれば良いのか、なかなか判断に悩むところです。もちろん特約を増やせば手厚い補償になるのですが、その分、保険料も高くなってしまいます。購入する物件、家財の量(=金額)等、ご自身の状況と照らし合わせながら、適度なプランを選択した方が、効率的なお金の使い方になります。例えば、火災保険には、水災の特約があります。購入する物件の所在地と、自治体が作成している洪水ハザードマップ(※)を照らしあわせて、浸水予測地域に入っていなければ、水災は付けない、というような判断の仕方もできます。

≪ハザードマップについて≫

地盤の液状化現象・洪水などの自然災害によるリスクとなる土地なのかを事前に調べる方法。

https://smile.re-agent.info/blog/?p=4816

※自治体によっては、浸水実績を公開しているところもあります。洪水ハザードマップは予測であるのに対し、実績は過去に起こった事実ですので、信頼度が高いと言えるかもしれません。

火災保険では、建物の保険金額と家財の保険金額とを、それぞれ設定することができます。建物の方については、火災保険の所定の算定ロジックに基づき保険金額のベースが決まってしまうので、お客様には、あまり選択の余地がないのですが、家財については、極端な話し0円に設定することもできます。「うちには高価な物なんてありませんから。」と冗談半分で言うお客様もいらっしゃいますが、パソコンや家電、スーツなども考えると、意外とお金がかかっている家財もあります。一度、冷静に考えてみるのも良いですね。

その他、海外赴任の方であれば、「持ち出し家財」の特約の付保を検討してみるのも良いかもしれません。その名の通り、持ち出し家財の特約というのは、家にある家財を、出張先などに持ち出した際に損傷させてしまった場合でもカバーしてくれる特約です。海外赴任されていた方などでしたら、国内にお戻りになられても、もしかすると出張が多い事もあるかもしれません。ご自身の生活状況もプランナーに伝えて相談すると、より良い保険プランになるでしょう。

保険始期は、必ず決済日(前になる分には構いません。)となるように設定しましょう。決済を終えれば、所有権が買主の方に移ります。その後に起こった火災は、当然、自分たちの責任で何とかしなければいけなくなります。「実際に住むのは数か月先」という場合もあるかもしれませんが、万が一のことを考えて、所有権移転の日から保険が適用になるよう、設定しておきましょう。また、保険料の支払い時期についても、決済日を保険始期とするには、決済日に保険会社に振り込めばいいのか、あるいは事前に振り込んでおかなければいけないのか、なども確認しておきましょう。

火災保険の契約は、書面でやり取りをする会社もありますし、WEBで完結できる会社もあります。海外居住ですと、郵送にも時間がかかりスムースに進まない事もあるかと思いますので、WEBで手続きができる会社を事前に探しておくと良いでしょう。もちろん、私達はWEB完結できるようになっております。

リニュアル仲介では、このようなことについても適切にアドバイスさせて頂きながら、お客様のお住まい探しをお手伝いしております。住宅購入を検討の方は是非ご相談下さい。

次回は、「4.住所移転と住民票、印鑑証明書取得」について、説明していきたいと思います。

リニュアル仲介本部パイロット店 前田でした。

誰でもわかる!木造住宅の耐震診断 ~耐力壁~前のページ

2018年住まいのトレンドは育住近接!?次のページ

ピックアップ記事

  1. 危険な場所は 地形図で見分ける
  2. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  3. 土地価格の相場を知る方法
  4. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  5. 住宅購入は不安でいっぱい

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    ローン「想定返済期間」も考えておきましょう

    住宅ローンの選択は、一番損のない得するやり方を探しておくのがポイントで…

  2. 不動産取引ガイド

    地盤の簡単なチェック方法

    地盤の悪い地域だと知らずに購入して、家が傾きボールが転がりだした・・…

  3. 不動産取引ガイド

    住宅地での戸建て選びのポイント

    不動産は一度購入すれば長期間にわたり暮らす、あるいは保有する資産です。…

  4. 不動産取引ガイド

    持ち家派は知っておくべき、民法改正とは!?

    今年そして来年と、相続に関連する法律が立て続けに改正されています。…

  5. 不動産取引ガイド

    『マイホーム購入過程に起こる、「妻がイラッ」とした瞬間!』

    こんな記事が目に飛び込んできた・・・『マイホーム購入過程に起こ…

  6. 不動産取引ガイド

    耐震基準適合証明書と住宅ローン減税 【築20年以内の木造住宅の場合】

    建物の状況別の対応シリーズです。築20年以内の木造住宅は築後年…

  1. 不動産取引ガイド

    ユニットバスの大きさについて
  2. 不動産取引ガイド

    ペットと暮らす家
  3. 不動産取引ガイド

    不動産取引においての〇〇権とは…
  4. 不動産取引ガイド

    築50年の家に耐震改修を行うメリットはあるか?
  5. 不動産取引ガイド

    築40年前後の中古マンション購入を検討している方に知っておいて欲しいこと
PAGE TOP