不動産取引ガイド

「木造瓦葺」と「木造かわらぶき」の違い

不動産の登記記録(登記簿)を見ていた際に、ある建物は「構造:木造瓦葺」と記載してある一方で、別の建物は「構造:木造かわらぶき」となっていることに気が付きました。
「瓦葺」の部分が、漢字による記載と、平仮名による記載で違っています。

少し気になったので調べてみました。

どちらも建物の屋根が瓦であることには変わりないのですが、実はこの違い、気分やなんとなくのものではないのです。

不動産の登記記録の記載方法は、「不動産登記法」や「不動産登記規則」などで細かく規定されています。

そして、平成17年の法改正の際に、「瓦」や「葺」という漢字は常用漢字ではない、という理由から、登記の表記が「かわら」、「ぶき」とするように変更されたのです。

つまり、登記簿を見て「瓦葺」と記載してあれば古い建物、「かわらぶき」となっていれば比較的新しい建物、ということが想像つくようになるのです。
(とは言っても、登記簿には新築年月日がズバリ書いてあるので、そんなところで判断する必要はまったくないのですが。)

常用漢字について、「葺」はなんとなく分かる気もしますが、「瓦」が常用漢字ではないことが驚きでした。

他にも、「取毀し(とりこわし)」という表記が「取壊し」という表記に改められました。
これは登記の際にしか使うことがなさそうなので、仕方ないのかなとも思います。

登記記録(登記簿)は、不動産についての概要を公示することにその意義がありますので、万人にとってわかり易いものである必要があります。
公示はされているが見ても意味がわからないものでは、役に立ちません。
時代に合わせた表記の変化というのも必要なのかもしれません。

ただ、表記の調整はできても、権利の状況や意味については、やはり専門知識をもって見ないと理解は難しいかと思います。

購入する際にリスクはないのか、購入した後もきちんと自分の名義に変更できるのか、など見極める必要があります。

実際に不動産を購入する際には、そういった権利状態についても宅地建物取引士から「重要事項説明」として詳細を聞くことになります。

ご不明な点があれば放置せず、しっかりと説明を受けるようにしましょう。

買った建物が地震で壊れた場合はどうなるのでしょうか?前のページ

ディスポーザーの交換時期は?次のページ

ピックアップ記事

  1. 住宅購入と 生涯の資金計画
  2. 住宅購入は不安でいっぱい
  3. 土地価格の相場を知る方法
  4. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  5. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    SDGsと住まいの関係とは

    SDGsの「目標3:すべての人に健康と福祉を」と「目標7:エネルギーを…

  2. 不動産取引ガイド

    ローン特約の「融資承認取得期日」意味と注意点について

    ローンを使って不動産を購入する場合、不動産売買契約時には融資承認の有無…

  3. 不動産取引ガイド

    引越しと固定資産税通知

    不動産を所有しているとかかる固定資産税ですが、引越しをした場合には、転…

  4. 不動産取引ガイド

    コロナ禍での「新しい生活様式」

    政府の専門家会議による、新型コロナウイルス感染拡大を予防するための行動…

  5. 不動産取引ガイド

    進むのか、分譲マンションの耐震化に補助金?!

    埼玉県は分譲マンションの耐震化の計画策定に補助する制度を始めたようです…

  6. 不動産取引ガイド

    相続登記(名義変更)は必要か?

    不動産を購入した場合、建物のメンテナンスや改修も必要ですが、役所での名…

  1. 不動産取引ガイド

    マンションの資産価値をWEBで簡単に確認できます
  2. 不動産取引ガイド

    マンション売却は税率を意識して負担を抑える優遇制度も利用したい!
  3. 不動産取引ガイド

    リフォーム・リノベーション・リファイニング工事とは?
  4. 不動産取引ガイド

    高齢となった親の住居を考える?!老人ホームの入居と税金について
  5. マンション

    壁のヒビや床の傾きを気にする消費者が増えています。
PAGE TOP