新築注文住宅をご検討の方は、土地をどうするかが大きな課題となります。不動産業と建築業を両立している事業者も多いのですが、不動産業があまり得意でない工務店に当たってしまうと、一向に住宅購入が進まないということも起こり得ます。
今回は条件を指定すると新着物件情報が毎日メールで届く「土地情報ロボ」「物件提案ロボ」を活用した効率の良い土地探しについてご説明いたします。
■条件を指定するだけで簡単に利用できます
土地情報ロボはどなたでも簡単に利用できる便利ツールです。登録画面からアカウント登録を行い、希望条件を登録するだけで、毎日新着物件情報が配信されるようになります。
届いた情報の中から気になるものがあれば、担当会社に問い合わせをして、詳細を調べてもらうこともできます。
無料で利用できるツールなので、まずはアカウント登録を行ってツールをご活用ください。
<土地情報ロボはこちら>
https://self-in.com/rchukai2/land_robo
■有りもしない幻の掘り出し物を求めない
土地情報に限らず、中古物件でも良く起こることですが、不動産会社によって一般に出ていない掘り出し物情報があるかもしれないという思い込みから、いくつもの不動産会社を渡り歩く「不動産ジプシー状態」に陥る方がいらっしゃいます。
その不動産会社でないと取り扱うことができない物件が全くないわけではないのですが、ほとんどの物件は公開され、原則としてどの事業者を通じても取引が可能です。
掘り出し物情報の方がレアケースなので、土地情報を検討する場合は、相談に乗ってくれる相性の良い不動産会社が見つかれば、その会社を中心に話を進める方が結果的に早いということも良くあります。
ここで土地探しのコツですが、不動産会社が厳選した情報のみを検討するというのは初期段階ではやめた方が良いです。
「もっと他に良い情報があるのでは?」という思い込みからなかなか決断できない原因となってしまいます。
土地探しの初期段階では、条件に当てはまる全ての土地情報を見させてもらうようにお願いしてみましょう。
ご自身が想定されている条件とエリアの相場観が合わず、一向に希望の土地情報に出会えないというのもよく起こる失敗例です。
エリアの相場観が掴めていないうちは、あまり細かく条件を指定せず、まずは多くの情報に触れることが大切です。
■物件提案ロボの併用がお勧めです
物件提案ロボは、指定した条件に合致する中古戸建て、中古マンションの新着物件情報を毎日メールで配信するツールです。こちらも無料でご利用いただけます。
ポータルサイトの物件広告で「古家あり」という表記を見たことがあると思います。文字通り更地ではなく、家が解体されず残った状態を指し示すのですが、不動産の売却に当たって、更地にして売り出す場合は土地の広告だけ出すことになりますが、解体せずに売りに出す場合は、土地情報としてだけでなく、築古の中古物件としても広告を出すことが良くあります。
解体費用が懸念されるのですが、相応に築年数が経過した戸建て情報を見つけて、解体して注文住宅を建てるという選択肢もございます。
土地選びの選択肢が広がるので、土地情報ロボだけでなく、物件提案ロボの併用をお勧めしています。
■「希望の家が建てられる土地を買う」は危険
不動産の資産価値は立地がほとんどです。
どれだけ豪華な仕様で建築したとしても、建物の価値は経年で減り続け、結局のところ土地の価値が重視されます。
新築注文住宅は分譲住宅に比べると建築費が高くなることが多いです。
また、中古住宅と比べると、建物にかかる費用は断然高くなる選択と言えます。
ここで注意したいのが、注文住宅を検討する場合に陥りがちなのですが、希望の間取りや設備を重視するがあまり、建築予算が高額になってしまい、土地購入に充てられる予算が少なくなってしまう状況です。
場合によっては、この仕様で家を建てるには、かなり郊外の土地を選ばざるを得ないという状況も考えられます。
車があれば大丈夫など、郊外を許容する言い訳はいくらでも出てくるのですが、先ほど申し上げた通り、不動産の価値は立地がほとんどです。誰も買いたいと思わないような土地に立派な家を建てても将来の自分が苦労するだけです。
売りたい、売らなければならない状況で、いつでも売ることができる、貸すことができる立地であるかというのは、注文住宅を検討する際は常に意識しておくべき項目と言えます。
ちなみにテレビで定期的に住宅ローン破産といった特集が組まれますが、新築注文住宅で購入した事例が多いです。今回はテーマが異なるので詳細は割愛しますが、立地に対して甘い判断をすると、困った状況の時に助けになるどころかとどめを指すような存在になってしまうことをご留意ください。
土地探しは面倒だから全部不動産会社に任せたい!とお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、エリアの相場観を掴んでいないと、任せている不動産会社が良い情報を持ってきても、それこそレアケースの掘り出し物情報があったとしても、その土地を決断することができなくなります。
住宅購入は売り物を買う単なるショッピングではなく、売主との取引であり、買主である皆さまにも相応の責任が生じるものになります。
効率よく情報収集して、必要な時に適切な判断を行うためにも、土地情報ロボ、物件提案ロボをご活用ください。