かし保険

設備の不具合の責任≪中古住宅の保証 その②≫

住宅に付帯する設備についても、不具合の修復等に関して取り決めを行ないます。

中古住宅の売買をするときには、契約条項の中に「売主の瑕疵担保責任」というのがあるということについては、先日の記事『売主の瑕疵(かし)担保責任の範囲と「瑕疵保険」の対象範囲の差≪中古住宅の保証 その①≫https://smile.re-agent.info/blog/?p=2770』でご説明しましたが、その他、付帯設備に関しては、「引渡し後7日間以内(※1)に発見されたものは、売主の負担において修復」と定めることが一般的です。重要事項説明の際に「付帯設備表(※)」を用いて、設備の有無や不具合の有無等、現在の状況について売主から説明を行ない、付帯設備表記載内容と相違がある場合には、売主負担で修復となります。例えば、換気扇をつけると音がするとか、○○は不具合無とか、○○は残置・撤去といったものです。ちなみに、家具等荷物やエアコン、照明といったように後から設置したようなものは、全て売主側で撤去というのがベースで、売主も次の家で不要だし、たまたま買主も欲しいというものは残置、というような取り決めを行ないます。

その他、細かなキズ、汚れについては、賃貸ではなく売買ですので、売主に修復義務はなく、現況のままの引渡しとなります。

ちなみに新築の場合には、キッチンやお風呂等設備関係の不具合は、あくまで建築会社やメーカーのアフターサービスの一環として、1~2年程度保証されていることが多いです。(主要構造部に関しては、瑕疵保険付保(あるいは供託による資力確保)により、10年間は担保されています。)

※1売主、買主双方協議の上、決めることができますが、1週間と定めるのが一般的です。

※2「付帯設備表」は、対象となる物件の設備について「水まわり」、「居住空間」、「玄関・窓・その他」に区分しています。「設備の有無」の欄は、売買対象となる設備を明らかにするもので、売主様が「有」とした設備が引渡しの対象となります。また、「有」と記入した設備に関して故障・不具合等がある場合は、将来のトラブルを防止するために、その状況を書いて買主に説明します。

以上、リニュアル仲介本部パイロット店 エージェント石川でした。

【設備表サンプル】

設備表1設備表2設備表3設備表4

買っても大丈夫?任意売却とは。前のページ

人工知能(AI)を活用した住宅査定!地価算出データを公開?!次のページ

ピックアップ記事

  1. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  2. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  3. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  4. 住宅購入と 生涯の資金計画
  5. 立地適正化計画をご存知ですか?

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    通勤時間で失うもの

    僕らは通勤で何を失っているのか?」というブログに感銘を受けました。…

  2. 不動産取引ガイド

    権利証をなくしてしまったら!?

    土地やお住まい等の不動産を取得すると「権利証」というものをもらうことが…

  3. 不動産取引ガイド

    持ち家を貸す際に気を付けるポイント

    リニュアル仲介では「不動産の資産性」を重視したお住まい探しをお手伝いし…

  4. 不動産取引ガイド

    コロナ禍で広がった『移住』 場所選びを間違えると大変です!

    ■公共施設の集約・削減は口減・家余り時代の警鐘?!公民館や町営住宅…

  5. 不動産取引ガイド

    注文住宅で予算オーバーする原因

    マイホームを考える時に自分の理想の住宅を思い描くと思いますがあれもこれ…

  6. 不動産取引ガイド

    リフォームとは?

    中古住宅を購入しリフォーム検討されると思いますがリフォームは「増築」・…

  1. 不動産取引ガイド

    どうせ買うなら早い方が良い理由
  2. お金・ローン・税金

    旧耐震マンション 住宅ローン控除と耐震基準適合証明書 ≪続編≫
  3. 不動産取引ガイド

    【住宅ローン減税5】築後年数要件戸建て編~導入~
  4. 不動産取引ガイド

    「木造瓦葺」と「木造かわらぶき」の違い
  5. 不動産取引ガイド

    購入する物件が決まった後にすること その6(ローンの金消契約について)
PAGE TOP