不動産取引ガイド

奇抜な建築物は許される?許されない?~景観法~

不動産取引の関係法令第2弾、「景観法」についてのご説明です。

この法律は、良好な景観の形成を促進するために、行政団体が「景観計画」を策定できるようにすることを定めたものです。

重要事項説明で「景観法の制限あり」となっている場合には、取引する不動産がこの「景観計画区域」に含まれていることを意味します。

例えば、景観区域内において建物等の「新築・改築・移転・外観の模様替えや色彩変更」などをする場合には届出が必要になります。

届出の内容が景観計画と合わない場合には、変更するように勧告されてしまう点に注意が必要です。

ただ、この「良好な景観」と「景観利益」を巡っては色々な裁判が起こされています。

良好な景観(=美しい街並み)についての感覚は人それぞれですし、一方で、財産権(=個人の自由)の保護との兼ね合いもあります。

歴史のある武家屋敷にマンションを建築しようとしてストップがかかった例もあれば、閑静な住宅街に紅白の縞々模様・奇抜な工作物の建築が認められたケースもあります。

その街並みが気に入って不動産を購入する方は、景観計画があれば街並みが維持される可能性が高まるので良いですね。

他方、デザインに拘りがある方や、オリジナリティーのある建物を希望する方は、景観計画の定められていないエリアを選ぶと良いかもしれません。

お住まいの好みもひとそれぞれです。

生活し易い立地・環境選びをしていきましょう。

次回は「宅地造成等規制法」について解説いたします。

***************************************************

■不動産の資産価値を即座に判断

セルフインスペクションアプリ「SelFin」

https://self-in.com/ (ご利用は無料です)
■資産となる家を真剣に考えるセミナー

http://www.rchukai.com/#!seminar/c1vy0

***************************************************

 

大手住宅メーカー10社 中古住宅でも無料で瑕疵(かし)保険を提供開始前のページ

「売主は誰だ!?」既存住宅売買瑕疵(かし)保険の種類と注意点 ≪付保証明書で住宅ローン控除等を使う方法≫次のページ

ピックアップ記事

  1. 住宅購入は不安でいっぱい
  2. 立地適正化計画をご存知ですか?
  3. 危険な場所は 地形図で見分ける
  4. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  5. 土地価格の相場を知る方法

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    寝室の条件

    人生の1/3は睡眠時間と言われますが、眠る為の環境をどのように配慮すれ…

  2. 不動産取引ガイド

    用途地域は12種類もあります。

    リニュアル仲介の渡辺です。 今回は用途地域のお話をしたいと思います。…

  3. 不動産取引ガイド

    引っ越し費用あなたはいくら払いますか?費用を抑える裏ワザが…必見!!

    住宅購入したら次に行うのは引っ越しです。そして、ファミリーとなると…

  4. お金・ローン・税金

    住宅ローンを組まれている方は必見。借り換えしない理由がない!!

    民間住宅ローンから融資を受けている方で、2015年11月から2016年…

  5. 不動産取引ガイド

    AI住宅・スマートハウス・スマートホームの違い

    最近、AI住宅・スマートハウス・スマートホームなどの住宅がありますがど…

  6. 不動産取引ガイド

    インナーバルコニーのメリットとデメリット

    インナーバルコニーにとても憧れをもっていますので調べてみました。…

  1. 不動産取引ガイド

    奇抜な建築物は許される?許されない?~景観法~
  2. 不動産取引ガイド

    マンションの共用部分と専用部分の違いについて
  3. 不動産取引ガイド

    グリーン住宅ポイント制度
  4. お金

    住宅ローンを契約する前に知っておきたい審査について
  5. 不動産取引ガイド

    中古物件購入時のリフォーム会社の選び方 3つのポイント
PAGE TOP