不動産取引ガイド

最近流行りのVR・AR・MRの違いをご存知ですか?!

先日、不動産テックセミナーなる会に参加してきました。その中で、VRを活用した仕組みをご説明していただき、興味が湧きましたので、ご紹介したいと思います。

最近、各種メディアでもよく取り上げられるVRですが、このVRと似た様な技術にAR、MRがあります。これらの技術はどのように違うのかを把握されてますでしょうか?各技術概要を箇条書きにすると下記のような流れになります。

  • VR(Virtual Reality : バーチャルリアリティ)とは?!

VRとは、コンピュータ上に人工的な環境を作り出し、あたかもそこにいるかの様な感覚を体験できる技術の事です。日本語では「仮想現実」あるいは「人工現実感」と呼ばれていたりします。2016年はVR元年とも呼ばれており、Oculus RiftやHTC Vive, PlayStation VRなどハイエンドVR機器が多数発売されています。私もユーチューブの映像をVRヘッドセットを着用して、映像を楽しんでいる一人です。

最近では100円ショップにて段ボールで出来たVRヘッドセットが販売されていたりしますので、日本でもかなり浸透しつつあります

  • AR(Augmented Reality : 拡張現実)とは?!

ARとは、現実空間に付加情報を表示させ、現実世界を拡張する技術のことをいいます。VRは現実世界とは切り離された仮想世界に入り込みますが、ARはあくまで現実世界が主体です。Microsoftが開発しているAR技術製品HoloLensの開発者版が2016年3月に発売しており、今後の進展が期待されている技術です。私はチョコボールの箱についていたAR技術を活用したゲームを子供と一緒に楽しんだ経験がございます。

  • MR(Mixed Reality : 複合現実)とは?!

MRとは、複合現実と呼ばれ、CGなどで作られた人工的な仮想世界に現実世界の情報を取り込み、現実世界と仮想世界を融合させた世界をつくる技術です。MRの世界内では、仮想世界のモノと現実世界のモノが相互に影響すると言われます。MR技術はMagic leapが巨額の資金調達を行って開発しており話題となっています。私はMRを体験した事はありませんが、公開されている動画を見ると、まるでSF世界にいるかのような映像との事です

  • VR・AR・MRの今後の可能性について

VRは2025年までに現在のデスクトップPCと並ぶ巨大市場へと成長する可能性を秘めていると言われているようです。ゴールドマンサックス社の2025年におけるVRユースケース予測によるとVRの活用市場は多岐にわたり、現在盛り上がりつつあるゲーム市場・エンターテイメント分野を始め医療系ヘルスケア分野や産業分野、小売市場など様々な業界で目にすることになると予想しています。個人的にはこれから不動産の内見の機会を劇的に減らす事が出来るものと考えています。

皆様の不動産の内見が時間と手間を掛けて見て回るよりも、自宅に居ながらVRにてあたかもそこにいるかの様な感覚で不動産を確認できる方が便利で効率的だと思います。

まだまだVRでの内見環境を提供している不動産事業者が少ない為、少し時間も掛かるものと思いますが、将来の不動産の流れはVRで事前確認をして、その後、最終確認を内見して買い付け申し込みを入れるといった流れになっていくものと考えます。

その行き着く先は仮想世界であるVRを超え、現実世界を拡張するAR。そして仮想世界に現実世界をとりこみ、相互に影響を与えるMRへと発展していくものと考えます。

リニュアル仲介では不動産購入の際に各種情報提供を惜しみなく行っていますので、ご不明な点等はお気軽にご連絡ください。

法人営業部 犬木 裕

***************************************************

■不動産の資産価値を即座に判断

セルフインスペクションアプリ「SelFin」

https://self-in.com/(ご利用は無料です)

**************************************************

コンビニが最新のコインランドリーに!前のページ

誰でもわかる!木造住宅の耐震診断 ~接合部~次のページ

ピックアップ記事

  1. 住宅購入は不安でいっぱい
  2. 立地適正化計画をご存知ですか?
  3. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  4. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  5. 危険な場所は 地形図で見分ける

関連記事

  1. マンション

    多様化するマンション 管理で資産価値を向上する?!

    国土交通省は3月に「マンションの管理の適正化に関する指針」と「マンショ…

  2. 不動産取引ガイド

    狭い道路では家が建たない 狭あい道路と有効宅地

    新規に建物を建築しようとした場合、前面道路が狭い道路ですと、そのままで…

  3. 不動産取引ガイド

    商店街のある街

    お住まいの近くに商店街など生活するのに便利なお店がたくさん並ぶような店…

  4. 不動産取引ガイド

    <コロナ禍の不動産購入知識> 「ベランダカフェ」という言葉をご存知ですか?

    新型コロナウイルスの第3波が到来し、年末年始も不安に過ごされている方も…

  5. お金・ローン・税金

    住宅ローンと個人信用情報機関情の関係

    住宅ローンの事前審査や本審査は、銀行に依頼された保証会社もしくは金融機…

  6. 不動産取引ガイド

    中古戸建てを検討される方へリフォームの優先順位を間違えないで!

    ウクライナ情勢、円安の進行などを背景に日用品の値上がりが続いています。…

  1. 不動産取引ガイド

    海外赴任者 帰任に備えた日本の家探し 9 【事前準備~売買契約締結 編 7/9】…
  2. 不動産取引ガイド

    LCCM住宅(ライフサイクルカーボンマイナス住宅)とは?
  3. 不動産取引ガイド

    「木造瓦葺」と「木造かわらぶき」の違い
  4. 不動産取引ガイド

    築古物件のメリット、デメリットを知っておこう
  5. 欠陥・トラブル

    相続した農地の有効活用法
PAGE TOP