お金・ローン・税金

住宅ローンは借りられる金額で融資を受けると思わぬ落とし穴があるのでお気を付けください。

最近では、住宅ローン制度が充実しており、住宅金融支援機構、銀行など様々な金融機関からの借入が可能となっております。借入可能額を計算すると、金利3%、返済期間35年の場合には、年収400万円で約3,000万円も借りられることがわかります。
このように、いくら借りられるかという計算をすると、意外とたくさん借りられると感じるのではないでしょうか。

ですが、借りたお金は返さなければなりません。
したがって、大切なことは、いくら借りられるかでローンの金額を決めるのではなく、家計上、余裕を持って返せる金額はいくらかという観点から、ローン金額を考えるということです。

一般的には、毎年の返済額は年収の25%以下に抑えることが望ましいといわれています。ただし、当然のことながら、同じ返済額でも年収によって家計の余裕は違うので、年間返済額の年収に対する比率の上限は、年収の高い人ほど高くても大丈夫だが、年収の低い人は低く設定する必要があります。

現実的には、現状の生活費から無理のない返済可能額を考えると良いと思います。すなわち、現状の毎月の家賃、駐車場代、住宅購入のための貯蓄額の合計が、新居購入後も無理なくローン返済にまわせる金額と考えられます。
ただし、新居購入に伴い、管理費・修繕積立金・駐車場代・駐輪場代・固定資産税・都市計画税等が新たにかかることになるので、これらの金額は差し引く必要があります。
なお、厳密には、新居の方が電気代、ガス代などの水道光熱費が上昇する傾向にある等、その他の出費についても考慮する必要があります。

また、返済可能期間についても、借入可能期間ではなく、将来の事を考えて「定年時の年齢-現在の年齢」でローンを組まれる方もいらっしゃいます。
ご自身に一番良い住宅ローンを組むことが無理のない借入をすることとなり、購入した家に快適に住むことに繋がるので、現状把握からしっかりと確認していくことをお勧めします。
リニュアル仲介、前田でした。

***************************************************

■不動産の資産価値を即座に判断

セルフインスペクションアプリ「SelFin」

https://self-in.com/ (ご利用は無料です)

**************************************************

 

価格交渉が上手く行ったら・・前のページ

欄間(ランマ、らんま)!?次のページ

ピックアップ記事

  1. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  2. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  3. 住宅購入は不安でいっぱい
  4. 立地適正化計画をご存知ですか?
  5. 土地価格の相場を知る方法

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    恵まれた立地条件を活かしての大規模リノベーション

    近年の住宅事情では既存団地の老朽化が進み、こうした物件の行く末が問題視…

  2. 不動産取引ガイド

    今更ですが、台風が発生した場合の備えはしっかりと。

    今回も火災保険の観点から、この時期よく発生する台風についてお話をさせて…

  3. お金・ローン・税金

    2023年11月 フラット35金利のご案内

    2023年11月のフラット35金利は、20年以下が1.28%、21年以…

  4. 不動産取引ガイド

    不動産取引においてのクーリングオフを使える場合をご存じですか?

    宅地建物取引業者(=宅建業者)が売主の場合で、買主が宅建業者でない場合…

  5. 不動産取引ガイド

    修繕積立金の金額は何で決まる?

    マンションを購入する際に必ず確認する管理費と修繕積立金ですが、マンショ…

  6. 不動産取引ガイド

    住宅購入時に気になるインテリア。イメージスタイルマップをご存知ですか?!

    住宅購入時に「素敵な家に住みたい!」という漠然としたイメージを持ってい…

  1. 不動産取引ガイド

    2世帯住宅への憧れ(ただし親世代限定)
  2. 不動産取引ガイド

    リフォーム・リノベーション・リファイニング工事とは?
  3. お金・ローン・税金

    住宅ローンの保証料とは?ローンの仕組み
  4. 不動産取引ガイド

    最近注目を集めている(?!)インテリアアイテム「ウォールステッカー」
  5. 不動産取引ガイド

    セットバックとは何か?(戸建て・土地を購入検討者は必見)
PAGE TOP