突然ですが...理想に100%合致するお住まいは、中々みつかるものではありません。
場合によっては、そもそもその様な建物がその地域に建ちようがないということもあります。
実は、特に戸建ての場合は、用途地域というのが非常に重要なポイントになります。
今日は戸建てのエリア選定の参考情報をご提供しようと思います。
自治体で街づくりをするにあたって、計画をつくります。
例えば、“駅前は大きな建物が建てられるように容積率の大きい商業地域にしよう”とか、“ここには工場とそこに勤務する人が多少住むことができるよう準工業地域にしよう”とか、といった計画です。
この様なものが無いと、大小の建物や商業、工業の建物が入り乱れてしまい、無秩序な街になってしまうからです。
ちなみにその分類の一つである、第一種低層住居専用地域(以下、一種低層)というのは、建ぺい率・容積率共に厳しく(数字が小さく)、大きな建物が建てられないルールとなっている為、戸建てに適したエリアです。
これらを地図上で色分けして見やすくしたのが、用途地域図や都市計画図といった名前で公開されている地図です。
例えば所沢市の用途地域図では、矢印を書いた「緑色」のエリアが一種低層の地域です。
次に赤の点線で囲んだエリアをご覧頂くと、一種低層の地域が殆どないことが分かります。
現在私がご相談を受けているお客様の当初のご希望エリアは、その多くの部分が西武線に囲まれた内側のエリアでした。
つまり、このエリアの中で選択する場合には、一種低層と比較して、多少窮屈な印象の家になることは許容しなければならないということになります。
このお客様にこの旨お伝えしたところ、一種低層が多い東所沢駅周辺も検討エリアに含めるということになりました。
お客様のご希望エリアを聞いて、それに忠実に物件情報を提供するだけでは気の利いたご提案とは言えません。
お客様自身が気づかない本来の意図を読み取る努力を私達プロはしなければなりません!
率が小さいほど、ゆったりとしたつくりになるので、日照条件は良くなりますが、その分、大きな敷地でないと延べ床面積が小さくなってしまいます。
土地が大きくなるということはその分お金がかかります。
リニュアル仲介本部パイロット店 石川でした。