不動産取引ガイド

子育て世代の家選び②

前回の記事では子育て世代が重視するポイントなどをお伝えしましたが、今回はマンション編です。
マンションを選ぶ際のポイントもご紹介したいと思います。

◆マンションの設備では、子育て家庭ならではの気になるポイント

「マンションの設備」で重視したことは、「セキュリティシステム」に次いで、「防音対策された床」、「傷つきにくく汚れが落ちやすいクロス」など、子育て家庭ならではの項目が上位に挙がりました。子どもは走り回ったり、泥を持ち込んだり、落書きしたりするので、床や壁は気になるところです。
一方で、購入後に最も重視度がアップしたのは、「ノンタッチのオートロックドア解除」でした。
乳幼児のいる家庭では、荷物も多く、子どもと手をつなぐ機会も多いため、マンションに出入りする際にオートロックを開錠する手間が軽減されることが、重視されるようになったようです。
次いで重視度が大きくアップしたのは、「指を狭まないように工夫された」『扉』や『窓』です。暮らしていく中で、子どもの安全に配慮した設備の重要性を再認識したご家庭も多いのではないでしょうか。

◆間取りについて

間取りについては、やはり「収納力」、「キッチンなどの水まわり」、「リビングの広さ」が、ここでも上位となりますが、これは子育て世代でなくても皆さんが気になる所だと思います。
購入後に重視度がアップした点は、「子ども部屋の広さ」や「子どもの成長に伴う部屋数」のようです。
幼児や小学生の低・中学年までは、親と一緒にリビングなどで過ごすことが多いですが、それ以降は子ども部屋など、子どもが自分で管理する居場所をどうするかが課題になってきます。
マイホームで子どもが成長していくことを考えて、これらの項目の重視度が大きくアップされるのだと思います。
「子どもの成長に合わせて間仕切りや部屋の入替えを想定して購入すれば良かった」といったと考えるご家庭も多いようでした。

全ての条件を満たすマンションとなるとハードルがどんどん高くなってしまいます。
それぞれのご家庭で重要視している点をまとめて、より条件にあう住宅を選ぶ事が大切ですので、ご家族で十分話合われて購入の際の条件は決めていくと良いと思います。
最近では状況に合わせてリフォームもされているご家庭も多いので、間取りの変更がしやすい物件や、梁や柱で将来的に困ることのないよう内見時にチェックするのも良いと思います。
ご不明な点はご相談ください。

火災保険の選び方前のページ

不動産購入の知っておきたいポイント:戸建ての水道に潜む落とし穴とその対処法次のページ

ピックアップ記事

  1. 土地価格の相場を知る方法
  2. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  3. 住宅購入は不安でいっぱい
  4. 住宅購入と 生涯の資金計画
  5. 立地適正化計画をご存知ですか?

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    海外赴任者 帰任に備えた日本の家探し 3 【事前準備~売買契約締結 編 1/9】

    海外赴任者 帰任に備えた日本の家探し」シリーズ。今回は、住宅購入の事前…

  2. 不動産取引ガイド

    【予算設定と資金計画】 マイホーム購入に向けて予算を明確にしよう!」

    不動産エージェントの中田です。今回は、マイホーム購入を検討している皆さ…

  3. 不動産取引ガイド

    床面積を増やせる??そんな裏ワザがあるのはご存じですか?

    床面積の上限は、建蔽率や容積率で制限されるため、小さな土地に一定以上の…

  4. 不動産取引ガイド

    不動産の4つの価格 その1「公示価格」

    ●同じ条件の不動産って2つとない―むずかしい値付けモノの「価値」と…

  5. 不動産取引ガイド

    連帯債務者の団信

    フラット35でも住宅ローンを組む際に団体信用生命保険(団信)に加入され…

  6. 不動産取引ガイド

    水に浮ぶ家!?

    先日、テレビで水難の際に対応できる注文住宅の紹介をしていましたのでご紹…

  1. お金・ローン・税金

    マンションの価値に影響する管理規約や財務状況について…
  2. 不動産取引ガイド

    中古マンションの購入時に「修繕積立金」をチェックする?!
  3. 不動産取引ガイド

    火災保険の審査厳格化 築50年超の戸建ては注意が必要?!
  4. お金・ローン・税金

    フラット35ってどういう仕組かご存知ですか?
  5. 不動産取引ガイド

    不動産売買における「契約」はどの時点で成立するのか?
PAGE TOP