最近広がりを見せる「建物インスペクション」とはそもそもどのようなものか、今回解説をしたいと思います。
一般的には国交省が示している「既存住宅インスペクションガイドライン」に従い、実施されています。
http://www.mlit.go.jp/common/001001034.pdf(既存住宅インスペクションガイドライン)
そのガイドラインの中にある「検査結果に係る留意事項」には下記のような文言が入っており、予めご理解いただきたい内容です。
- 瑕疵の有無を判定するものではなく、瑕疵がないことを保証するものではないこと
- 報告書の記載内容について、検査時点からの時間経過による変化がないことを保証する
ものではないこと。
- 建築基準関係法令等への適合性を判定するものではないこと
当社より発行される「建物インスペクション」の報告書の表紙にも、以下の通り同様の注意事項を示しております。
※この調査報告書は、建物の隠れた瑕疵(欠陥) の有無を示すものでは ありません。
※この調査報告書の記載内容は、調査の時点からの時間経過による変化がないことを保証するものではありません。
※本調査は欠陥住宅の調査を目的としておりません。各種係争事などの判断材料としてのご利用はご遠慮ください。
また、「既存住宅インスペクションガイドライン」にも既存住宅インスペクションは、「目視等を中心とした非破壊による現況調査を行い、構造安全性や日常生活上の支障があると考えられる劣化事象等の有無を把握しようとするもの」とあり、当社に登録のある建築事業者への指導は、「非破壊・目視」の調査をお願いしています。よって、家財の移動や壁を剥がすなどの調査は行っておりません。また希望に応じてかし保険の付帯の調査も一緒に行わせていただく事が多いのですが、かし保険は「シロアリ被害については対象外」です。
混同しがちですので注意が必要です。
ぜひ、中古住宅を安心して購入する際は上記の内容をご理解いただき、「建物インスペクション」のお申し込みをいただければ幸いです。
法人営業部 犬木
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