実用椅子のデザインに著作権を認めた知的財産高裁判決の波紋が、関連業界や有識者に広がっているようです。
同様の判決が定着すれば実用品のデザイン模倣が難しくなり、有名家具の形状をまねたいわゆる「ジェネリック家具」or「ライセンス切れ家具」が姿を消すかもしれません。家電製品や自動車などデザインを重視する製品にも影響が及ぶ可能性があり、議論が広がっています。
住宅購入の際、デザイン性の高い住宅を希望される消費者は非常に多く、今回のような話が浮上すると、有名デザイナー等が手がけた製品に似せた家具がなくなってしまいます。
つまり、住宅購入後に買主自らが作る住空間に影響が出てきそうです。
ジェネリック家具も数十万~100万円する有名デザイナー作品とそっくりの椅子が、10分の1程度で売られています。最近はおしゃれなジェネリック家具を自宅で所有している消費者も増えており、それが実現可能となっているのも、「意匠権」が20年で切れることに起因しています。
しかし今回の議論は家具を作った創作者の死後50年間に渡って保護される「著作権」に変えていこうというもので、制度の改正によって業界も多く変わっていくものと思います。
住宅購入後の家具選びの参考にぜひ、お役立て下さい。
法人営業部 犬木
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