不動産取引ガイド

相続税対策のカラクリ 都心のタワーマンションが実は「安い」?

相続税対策の方法としてよく聞く節税方法のひとつに、タワーマンションの購入という方法があります。

なぜマンションを購入することが節税になるのでしょうか。

マンションなどの不動産について相続税を計算する際の基準となるのが、建物は固定資産評価額、土地は路線価額となります。取引価格ではない、ところがポイントですね。

タワーマンションなどの高層マンションの場合、土地の権利をマンションの所有者全員で共有しているので、1部屋あたりの土地の持分は非常に小さくなります。

1億円で取引されるようなタワーマンションを例にとると、一等地に建っているマンションであっても、実質の土地の持分は、1,000万円程度が相続税の計算根拠となります。

また建物についても、固定資産評価上は、構造と床面積でほぼ一律に決まるため、高層階や角部屋と、低層階北向きでも、同じ価値の建物と評価されます。たとえば、鉄筋コンクリートで約100㎡の部屋であれば、だいたい1,000万円強です。

このように、1億円で買ったマンションが、相続税の計算の際には2,000万円前後の不動産と評価してもらえるのです。この差額を利用した方法が、マンション購入の相続税対策として利用されています。

ただ、そこでやはり気を付けなければならないのが、マンションの資産性ですね

せっかく相続税対策として1億円で購入したマンションが、値下がりして7,000万円になってしまったら、元も子もありません。

やみくもに湾岸エリアの新築マンションを購入してしまった結果、新築分譲価格から大幅に下落してしまった、

ハザードマップで浸水エリアになっていたため買い手がつかない、などとならないよう、資産性の高い(売れる、値下がりしにくい)マンションを購入するようにしましょう。

駅からのアクセスは良いか、ハザードマップに問題はないか、管理費・修繕積立金などの管理状況は良いか、などなど。

資産性の高い物件選びのポイントは、バイヤーズエージェントにご相談ください。

———————————————–

「資産となる不動産を真剣に考えるセミナー」

・マーケットを知る
・資産性とは何か
・リスクを考える
・減税・補助金
・私達ができること

↓ 詳細はコチラ ↓
http://www.rchukai.com/#!seminar/c1vy0

10月24日(土)11月21日(土)12月19日(土)

———————————————–

住宅購入後の家具選び ジェネリック家具が姿を消す?!前のページ

家具のレンタル、ご存知ですか?次のページ

ピックアップ記事

  1. 土地価格の相場を知る方法
  2. 住宅購入と 生涯の資金計画
  3. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  4. 立地適正化計画をご存知ですか?
  5. 買ってはいけない物件を自分でチェック

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    スルガ銀行のシェアハウス問題から学ぶ住宅ローンの考え方

    スルガ銀行のシェアハウス問題を巡る投資トラブルが長期化しつつあります。…

  2. 不動産取引ガイド

    購入する物件が決まった後にすること その4(住宅ローン 本審査申込)

    物件探しを行い、内見を進めていき、色々比較した中で『よし、この物件を購…

  3. リニュアル仲介通信

    平成27年1月 「工法」「構造」によって耐震診断・かし保険ができない場合があります。

    住宅の工法とは、家の躯体(骨組み)をつくる方法のことです。工法によって…

  4. 不動産取引ガイド

    不動産購入決定!賃貸住宅の退去時のトラブルを避ける?!

    少し早いような情報ではありますが、不動産購入が決定をして、賃貸住宅を退…

  5. 不動産取引ガイド

    住宅購入時に気になる、検討エリアの自治体情報について?

    9月5日の日本経済新聞の朝刊に第2子以降の保育所や幼稚園などの料金を無…

  6. 不動産取引ガイド

    本当の価値を見極める ~不整形地の資産価値~

    土地の形には、正方形、ほぼ正方形、長方形、ほぼ長方形、台形、ほぼ台形、…

  1. リニュアル仲介通信

    SelFin戸建て版を リリースしました
  2. 不動産取引ガイド

    命を守る自宅の耐震補強工事は「100万円台」がカギ?!
  3. 不動産取引ガイド

    こんな時代だからこそきっちり把握しておきたい 資金計画の重要性
  4. お金・ローン・税金

    【忘れてはならない控除について(地震保険)】
  5. 不動産取引ガイド

    今年のドラマで注目された『家売るオンナ』は不動産業界をに賑わせましたが、今度は『…
PAGE TOP