リニュアル仲介通信

性能を維持・保全しやすい住宅の工法とは?

戸建て住宅には木造軸組工法や2×4工法といった木造住宅のほかに、鉄筋コンクリート造や鉄骨造のような非木造住宅など様々な工法があります。工法によって住宅の性能を評価する方法が異なり、実施できるリフォームの内容や利用できる住宅取得支援制度が異なります。今回は中古住宅購入時における工法について説明いたします。

木造軸組工法以外の旧耐震案件に要注意!

工法によって住宅の性能を評価する方法が異なるため、実施できるリフォームの内容や利用できる住宅取得支援制度が異なります。特に木造軸組工法以外の旧耐震(昭和56年5月以前)の建物を検討する際には、構造に関わる改修工事が現実的でないため、住宅性能を確保することが困難で、住宅ローン減税やかし保険などの制度の利用も難しくなります。

平面混構造、スキップフロア建物は構造性能のリフォームが実施できません。

平面混構造、スキップフロア建物は構造性能のリフォームが実施できません。

 

住宅資産を維持・保全するためには定期的な改修が必要です。
中古住宅は「改修工事」を実施しやすい工法を選びましょう。

木造軸組工法が日本の気候風土に適していると言われるのは、新築時からメンテナンス不要ということではなく、悪くなった部分を改修しやすい工法だからです。同じ木造住宅でも2×4工法は部分改修には適していません。「悪くなったら建て替える」は古い価値観で、これからは「適宜改修を行い住宅性能を維持・保全」する時代です。建物性能の劣化は資産価値を大きく棄損してしまう原因となります。中古住宅購入時は将来のメンテナンスのことを考慮して、なるべく改修工事のし易い工法を選択しましょう

2016-05-31_172123

 


 

PDFファイルダウンロード

 


「資産価値重視」の住宅購入前のページ

マンション購入時に共用部の地震保険の加入状況を確認していますか?次のページ

ピックアップ記事

  1. 土地価格の相場を知る方法
  2. 住宅購入は不安でいっぱい
  3. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  4. 住宅購入と 生涯の資金計画
  5. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?

関連記事

  1. リニュアル仲介通信

    いよいよ始まる安心R住宅

    国土交通省による「安心R住宅」という新しい制度が始まります。12月…

  2. お金・ローン・税金

    平成26年2月 性能向上リフォームで最大100万円の補助

    現在、国は既存住宅流通の活性化を目的に様々な施策を実施しており、安心し…

  3. リニュアル仲介通信

    公開データを使って探る価格交渉の 現実的な落しどころ

    (公社)東日本不動産流通機構のホームページでは、毎月不動産取引価格に関…

  4. リニュアル仲介通信

    平成26年12月 過去の取引事例から不動産の「価値」を見定めましょう。

    住宅購入を検討する際に気になるのが物件の相場観。何も知らずに物件探しを…

  5. リニュアル仲介通信

    「準公営住宅」検討開始 空き家問題と これからの住宅購入

    国土交通省は全国で増え続ける空き家を公営住宅に準じる住宅として活用する…

  6. リニュアル仲介通信

    平成26年10月 住宅ローンの落とし穴

    多くの方が住宅ローンを利用して住宅購入を行いますが、残念ながら不動産業…

  1. 不動産取引ガイド

    家を購入する前にチェックしておきたいハザードマップ
  2. 不動産取引ガイド

    「こどもみらい住宅支援事業」という補助事業をご存知ですか?(新築分譲住宅購入編)…
  3. 不動産取引ガイド

    マンション購入時に共用部の地震保険の加入状況を確認していますか?
  4. 不動産取引ガイド

    国土交通省,女性の活躍求む!
  5. 不動産取引ガイド

    信頼できるパートナー選び
PAGE TOP