お金・ローン・税金

お金との上手な付き合い方?!住宅ローンの繰り上げ返済は相続の視点からは考え物?!

「住宅ローンは手元にお金があるなら早く繰り上げ返済したほうがいい」とよく言われていますが、相続という視点から見ると、こたえはちょっと違ってくるようです。
相続対策というとまず「節税」を思い浮かべるものですが、これは間違いのようです。
もちろん、一理あるようです。

相続対策で、まず初めに行うのは、「納税資金の準備」です。不動産を相続した場合や、代償分割で他の相続人に、お金を払わなければならなくなった場合など、現金が必要です。
現金化しにくい不動産を相続した場合など、手元に納税資金がないと大変なことになります。
実は自分自身で納税資金を増やすのに一番手軽な方法は「住宅ローン」の活用です。
相続の観点でいえば、お金に余裕があっても住宅ローンを活用すべきだと言われます。
特に今のような超低金利、マイナス金利時代にはそれがいえるようです。
ローンを活用して手元資金を潤沢に持っていれば、いろいろ対応できます。
もう一つ、住宅ローンの特徴は、「団体信用生命保険」により、死亡時にローンの負債が消滅することです。通常の借入金ですと、相続が発生した場合には相続人が引き継いで返済しなければならないのですが、住宅ローンの場合は団信の保険金で完済されますので、「頑張って住宅ローンを返しておかないと、死後、子供に迷惑をかける」という恐れはないようです。

その為、自分がローンの返済期間中であり、そろそろ親からの相続が発生しそう(納税資金が要りそう)なら、なるべく繰り上げ返済しないでいた方が手持ち資金に余裕ができるようです。同様に、親が自分の住宅ローンを繰り上げ返済しようとしていたら「納税資金のためにも繰り上げ返済せずに、手持ち資金として確保しておいてね」とアドバイスすべきなのです。つまりはお金との上手な付き合い方ができそうです。

今後の参考にお役立てください。
法人営業部 犬木 裕

***************************************************

■不動産の資産価値を即座に判断

セルフインスペクションアプリ「SelFin」

https://self-in.com/ (ご利用は無料です)
■資産となる家を真剣に考えるセミナー

http://www.rchukai.com/#!seminar/c1vy0

***************************************************

家建てロボット登場。4~6週間の工程が2日に短縮!前のページ

価格の妥当性を収益還元法で簡単にチェックできます次のページ

ピックアップ記事

  1. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  2. 危険な場所は 地形図で見分ける
  3. 立地適正化計画をご存知ですか?
  4. 住宅購入と 生涯の資金計画
  5. 住宅購入は不安でいっぱい

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    もう少しリアルに人口減少問題を考えてみる

    国立社会保障・人口問題研究所 所長の森田朗氏の記事が面白かったのでご紹…

  2. 不動産取引ガイド

    3LDKか、2SLDKか?

    販売図面を見ていると、ほぼ同じ間取りなのに「3LDK」と表示されている…

  3. 不動産取引ガイド

    2015年の国税調査の結果、申告な事情が浮き彫りに…

    2016年10月末に発表された2015年の国税調査の結果、日本の人口が…

  4. 不動産取引ガイド

    家庭内LANの話

    IT関連技術の進歩が目覚ましいですね。生活がどんどん便利になっています…

  5. 不動産取引ガイド

    「ステルス値上げ」の影響で不動産選びは小さな間取り?!

    日本の住宅が再び狭くなっているようです。国の最新調査(2023年)では…

  6. 不動産取引ガイド

    海外赴任者 帰任に備えた日本の家探し 4 【事前準備~売買契約締結 編 2/9】

    「海外赴任者 帰任に備えた日本の家探し」シリーズ。今回は、帰国前に行な…

  1. 不動産取引ガイド

    「マンション管理計画認定制度」をご存知ですか?認定第1号は「高島平ハイツ」
  2. 不動産取引ガイド

    不動産会社の事、知ってますか?
  3. 不動産取引ガイド

    土地の規制について
  4. お金・ローン・税金

    住宅ローンと個人信用情報機関情の関係
  5. デザイン

    間取りの再構築で快適空間を
PAGE TOP